今回は、まるで錦鯉のような金魚“朱文金”をご紹介します。^^
金魚といえば琉金型やらんちゅう型などの丸くて可愛いタイプをイメージする方も多いと思いますが、今回ご紹介する“朱文金”は原種であるフナに近い体型の和金型金魚で、長いヒレをつかい力強く泳ぐ姿は大変優雅です。♪( ´θ`)ノ
まるで小さな錦鯉!(´⊙ω⊙`)
また朱文金の特徴としては紅白に黒が混ざったキャリコ模様(三色)が有名ですが、紅白の更紗模様(二色)も存在します。
朱文金の系統
朱文金のルーツは和金と三色出目金を掛け合わせて作出されたと言われています。
キャリコ模様(三色)の金魚の品種は大抵、三色出目金を掛け合わせて作られているんです。( ゚д゚)ソーナノ!
また、朱文金に似た金魚でイギリス原産の“ブリストル朱文金”とアメリカ原産の“コメット”がいますが、この3種の違いは鱗の色と尾ひれの形でわかります。
朱文金とブリストル朱文金は尾ひれの形で判断しましょう。^^
吹き流し尾なら“朱文金”。ハート型なら“ブリストル朱文金”です。
朱文金とブリストル朱文金には紅白更紗も存在しますのでコメットと区別しにくい時がありますが、ここの違いは“透明鱗”か普通鱗で判断できます。♪( ´θ`)ノ
金魚の話
金魚の原産地は中国で、フナの突然変異種であるヒブナを観賞用に交配を重ねた観賞魚です。
その綺麗な姿と豊富な種類、丈夫で飼育が容易である事などから世界中で親しまれています。
金魚の歴史は長く、品種改良が進みその品種は多岐にわたります。
フナの体型に近い[和金]、丸い体に綺麗な長いひれを持つ[琉金]、目が飛び出した[出目金]、琉金の頭に瘤がある[オランダ獅子頭]、赤白黒の[東錦]、背びれがなく頭部に瘤をもつ[らんちゅう]などが様々な品種がつくられました。
【金魚の尻尾の名称】
三つ尾・・・・・・・尻尾が二つに分かれていてヒレの上部はくっついている。
四つ尾・・・・・・・尻尾が二つに分かれていてヒレの上部は離れている。
サクラ尾・・・・・三つ尾と四つ尾の間で、ヒレの上部が少しだけ離れている。
【上見(うわみ)と横見(よこみ)】
上見と横見とは金魚の鑑賞方法です。
読んで字のごとく、魚の姿を上から鑑賞することを上見(うわみ)といいます。
それに対して魚の姿を横から鑑賞することを横見(よこみ)といいます。
らんちゅうなど尾びれが広がる金魚は上見(うわみ)が好まれますが、すらっとした体型のブリストル朱文金などは横見(よこみ)で横から鑑賞します。
生態情報
【学名】
Carassius auratus var.
【種目】
コイ目コイ科コイ亜科フナ属
【分布】
改良品種
【サイズ】
15cm〜30cm
【寿命】
10~15年
飼育条件
[温度]
15~28度
[水質]中性~弱アルカリ性
【水質について_詳しくはこちら】
[ 餌 ] 金魚用人口餌
沈下性の餌はどうしても水がよごれてしまうので、個人的におすすめの餌は浮上性の餌です。♪( ´θ`)ノ
[注意点]
朱文金の飼育は比較的簡単ですが餌を与え過ぎると転覆病になります。
底砂は大きめの砂利、もしくは何も敷かないベアタンクにしましょう。
また金魚は草食性の強い魚なので柔らかい水草は食べられてしまいます。
朱文金の餌には金魚専用の人工餌や、冷凍赤虫をバランスよく与えてください。
餌の量を少なめにして水質の管理をしっかりとできていれば15年以上生きるそうです。
混泳
同サイズの金魚であれば大丈夫です。
“和金”や“ブリストル朱文金”、“コメット”などがおすすめです。
繁殖
金魚の産卵・繁殖の適齢期はオスが2歳~4歳、メスが3~5歳のようです。
産卵の時期は冬季の冬眠から目覚めて少し経ったの4月〜5月初旬頃です。
産卵には水草や専用の産卵ネットを用いると良いでしょう。
アナカリスなどの水草やシュロをいれておけば、金魚が卵を産み付けてくれます。
産卵後はエアーレーションをしっかりして水中に酸素を充分行き渡らせましょう。
孵化した稚魚にはブラインシュリンプを与える、もしくはグリーンウォーターで育てましょう。
【グリーンウォーターで金魚の稚魚を育てる】
水中で植物性プランクトンが発生し緑色になった水をグリーンウォーターと呼びます。
このグリーンウォーターはメダカや金魚の飼育に大変適しています。
まだ小さすぎて人口餌を食べることのできない稚魚などはグリーンウォーター内の植物性プランクトンを食べて大きくなります。
グリーンウォーターの作り方は、容器に入れた水を日光の当たる場所に置いておくと植物性プランクトンがわき、緑色のグリーンウォーターになります。