出目金は和金や琉金と並んで金魚の代名詞的な存在で、大きな目と綺麗なヒレが特徴の丸くて可愛い金魚ですね。
お祭りの金魚すくいで見かけた事がある人も多いのではないでしょうか。
出目金は琉金から生まれた品種なので体型は琉金に似て丸いシルエットをしています。
金魚すくいでも和金と一緒に泳ぐ姿はとっても可愛くて欲しくなってしまいますよね。
出目金の系統
出目金は[琉金]から突然変異で生まれました。
また出目金からは、[赤出目金]、[黒出目金]、赤黒白の[三色出目金]が生まれました。
[三色出目金]は品種改良で[東錦]、[キャリコ琉金]、[朱文金]などがつくられました。
【ちなみに金魚とは】
金魚の原産地は中国で、フナの突然変異種であるヒブナを観賞用に交配を重ねた観賞魚です。
その綺麗な姿と豊富な種類、丈夫で飼育が容易である事などから世界中で親しまれています。
金魚の歴史は長く、品種改良が進みその品種は多岐にわたります。
フナの体型に近い[和金]、丸い体に綺麗な長いひれを持つ[琉金]、目が飛び出した[出目金]、琉金の頭に瘤がある[オランダ獅子頭]、赤白黒の[東錦]、背びれがなく頭部に瘤をもつ[らんちゅう]などが様々な品種がつくられました。
【金魚の尻尾の名称】
三つ尾・・・・・・・尻尾が二つに分かれていてヒレの上部はくっついている。
四つ尾・・・・・・・尻尾が二つに分かれていてヒレの上部は離れている。
サクラ尾・・・・・三つ尾と四つ尾の間で、ヒレの上部が少しだけ離れている。
【ちなみに上見(うわみ)と横見(よこみ)とは】
[注:写真はらんちゅう]
上見と横見とは金魚の鑑賞方法です。
読んで字のごとく、魚の姿を上から鑑賞することを上見(うわみ)といいます。
それに対して魚の姿を横から鑑賞することを横見(よこみ)といいます。
尾ひれが開くらんちゅうなどは上見(うわみ)が好まれますが、朱文金などのスマートな金魚は横見(よこみ)で横から鑑賞します。
【学名】
Carassius auratus var.
【種目】
コイ目コイ科コイ亜科フナ属
【分布】
改良品種
【サイズ】
15cm〜20cm
【寿命】
5~6年
飼育条件
[温度]20~28度
[水質]中性~弱アルカリ性
【水質について_詳しくはこちら】
[ 餌 ] 金魚用人口餌
【キョーリンひかり菌&GB菌配合 金魚用フレーク ゴールドプロス50g】は水も綺麗に保ってくれるのでオススメです。
[注意点]
45cm〜60cmぐらいの水槽や睡蓮鉢での飼育がオススメです。
出目金は尾びれが大きく開くので上見をすると綺麗に鑑賞できそうです。
出目金は目が大きいので、網ですくうことは避け容器で水ごとすくって移動しましょう。
底砂は大きめの砂利、もしくは何も敷かないベアタンクにしましょう。
また金魚は草食性の強い魚なので柔らかい水草は食べられてしまいます。
出目金の餌には金魚専用の人工餌や、冷凍赤虫をバランスよく与えてください。
餌の量を少なめにして水質の管理をしっかりとできていれば10年以上生きるそうです。
混泳
同サイズの金魚であれば大丈夫です。
出目金は泳ぐのが苦手なので、同様に泳ぐのが苦手な琉金などの金魚だと安心です。
飼育は比較的簡単ですが餌の与え過ぎると転覆病になります。
繁殖
金魚の産卵・繁殖の適齢期はオスが2歳~4歳、メスが3~5歳のようです。
産卵の時期は冬季の冬眠から目覚めて少し経ったの4月〜5月初旬頃です。
出目金の産卵には水草や専用の産卵ネットを用いると良いでしょう。
アナカリスなどの水草やシュロをいれておけば、金魚が卵を産み付けてくれます。
産卵後はエアーレーションをしっかりして水中に酸素を充分行き渡らせましょう。
出目金の孵化した稚魚にはブラインシュリンプを与える、もしくはグリーンウォーターで育てましょう。
【グリーンウォーターでメダカの稚魚を育てる】
水中で植物性プランクトンが発生し緑色になった水をグリーンウォーターと呼びます。
このグリーンウォーターはメダカや金魚の飼育に大変適しています。
まだ小さすぎて人口餌を食べることのできない稚魚などはグリーンウォーター内の植物性プランクトンを食べて大きくなります。
グリーンウォーターの作り方は、容器に入れた水を日光の当たる場所に置いておくと植物性プランクトンがわき、緑色のグリーンウォーターになります。