熱帯魚の中には色彩豊かなグラミーと呼ばれる種類がいます。
この熱帯魚、元々体色が綺麗な熱帯魚ですが、今では改良品種までいて種類は豊富!アクアリウムの中のメインの熱帯魚グループといって過言は無いような気がします。
今回はこのグラミーと呼ばれる熱帯魚を紹介していきたいと思います。
ドワーフグラミー
まずは、グラミー界の源流!いろいろな改良品種グラミーのご先祖様!小さな巨人!ドワーフグラミーです。
ドワーフグラミーはコバルトブルーの体色と輝く赤の模様が特徴のインド、バングラデシュ、パキスタンに生息する淡水性熱帯魚です。
体長約5cm~6cmと小型のグラミーで、名前に○○ドワーフグラミーとつく熱帯魚の原種がこのグラミーです。
しかしこのグラミー、品種改良する必要がない程、仕上がったデザインをしていますね。
グラミーはドワーフグラミーに始まりドワーフグラミーに終わるなんて言うとか言わないとか!
ドワーフグラミーは非常に美しい見た目をしており、古くからアクアリウム用観賞魚として親しまれ人気を誇る熱帯魚で、メスよりオスの方が綺麗な体色をしています。
【学名】
Colisa lalia
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
【サイズ】
5cm
【寿命】
3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
コバルトブルードワーフグラミー
ノーベル賞物の美しさ!グラミー界の青色発光ダイオード!コバルトブルードワーフグラミーです。
コバルトブルードワーフグラミーは全身が青く輝く美しいグラミーです。
ドワーフグラミーの改良品種で、ドワーフグラミーの青色をより多く現れるように改良し、ほぼ全身が青くなるようにつくられました。
別名でパウダーブルードワーフグラミーと呼ばれるほど体色のブルーが綺麗に光り、まるで[青磁]のような高級感が漂います。
【学名】
Colisa lalia
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
【サイズ】
5cm
【寿命】
3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【コバルトブルードワーフグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
ゴールデンハニードワーフグラミー
とっても可愛いグラミー界のキューティーハニー!ゴールデンハニードワーフグラミーです。
ゴールデンハニードワーフグラミーはレモンイエローの体色に鮮やかな赤色に縁取るヒレが特徴の大変キュートなハニーフラッシュです。
ハニードワーフグラミーの改良品種で、インドなどの水草が生い茂った緩やかな流れの小川や湖などに生息しています。
ゴールデンハニードワーフグラミーはガラス細工のように非常に美しい発色をしており、レモンイエローの体が水草水槽に大変よく映え部屋全体を明るい雰囲気にしてくれるでしょう。
【学名】
Trichogaster chuna var.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
【サイズ】
4cm
【寿命】
3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【ゴールデンハニードワーフグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
ネオンドワーフグラミー
微妙な違いが玄人好み!いつもより青多めにしております。ネオンドワーフグラミーです。
ネオンドワーフグラミーはコバルトブルーの体色に赤色のビットマップ模様が入る綺麗な熱帯魚です。
ドワーフグラミーの改良品種で、ドワーフグラミーの青色をより多く現れるように改良し、赤色の割合が多いドワーフグラミーに対してこちらは青色の割合が多いです。
似た種類に[コバルトブルードワーフグラミー]がいますがコバルトブルードワーフグラミーはさらに青色の割合が多いです。
【青と赤が半々】→[ドワーフグラミー]→[ネオンドワーフグラミー]→[コバルトドワーフグラミー]→【青色が多い】の順番ですね。
コバルトブルードワーフグラミー同様[青磁]のような青緑色が大変綺麗ですね。
【学名】
Colisa lalia var.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
【サイズ】
5cm~7cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【ネオンドワーフグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
サンセットドワーフグラミー
カラーリングが凄いのか!ネーミングが凄いのか!幻想的グラミー!サンセットドワーフグラミーです。
サンセットドワーフグラミーはサンセットの名前が表すように夕陽のような鮮やかな赤色からオレンジのグラデーションが特徴的なドワーフグラミーの仲間です。
背びれに残る淡い青色が日没前の最後の青空のようで、より一層サンセットの名前にふさわしい体色になっており、まるで[マジックアワー]のような芸術的な色彩をしています。
【学名】
Colisa lalia var.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
改良品種
【サイズ】
5cm〜6cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
20度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【サンセットドワーフグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
ブルーグラミー
死ぬまでに一度は観ておきたい観光スポット第一位!にそっくりグラミー!ブルーグラミーです。[※後述します。]
ブルーグラミーは[スリースポットグラミー]というグラミーの改良品種で、青色を鮮やかにしたマーブル模様の体と白いドットが入ったヒレが特徴の中型グラミーです。
[スリースポットグラミー]のスリースポットとは、体の側面に入る2つのスポットと目を合わせて3つのスポットが入るように見える事から来ていますが、それはこのブルーグラミーにも現れています。
ブルーグラミーの青いマーブル模様はとても珍しく、南米アルゼンチンとチリの神秘的な蒼い光を放つ洞窟[マーブルカテドラル]のマーブル模様のようです。
【学名】
Trichogaster trichopterus
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
東南アジア
【サイズ】
12cm〜15cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
レッドグラミー
水槽が燃えている!水草が燃えている!いや違う!あれはレッドグラミーだ!
レッドグラミーは全身が赤色に染まり尾ヒレがプラチナカラーのグラミーで別名でレッドハニーグラミーとも呼ばれます。
ドワーフグラミーを一回り大きくしたようなシックリップグラミーの改良品種で赤色だけを残すカラーリングです。
その白く輝く体が赤一色で彩られる姿は福島武山氏の赤絵細描で描く九谷焼のような繊細な芸術性が感じられます。
【学名】
Colisa labiosa ver.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
改良品種
【サイズ】
10cm
【寿命】
2年〜5年
【温度】
23度~28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
パールグラミー
ピンピンに尖った感性!前衛的デザイン!泳ぐグラフィックデザイン!パールグラミーです。
パールグラミーは白い水玉模様が特徴の少し大きめのグラミーです。
口先から目を横切り、尾ヒレの付け根まで入る黒いライン、名前の由来にもなっている白い水玉模様が全身に入り、腹部や腹ビレあたりがオレンジ色に色づく大変綺麗な熱帯魚です。
【学名】
Trichogaster leeri
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
東南アジア、マレー半島一帯
【サイズ】
12cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
チョコレートグラミー
ハーゲンダッツ?31アイスクリーム?クリスピークリームドーナツ?私はチョコレートグラミーです。
チョコレートグラミーは文字通りチョコレート色をした5cm前後の小さな熱帯魚です。
体色はチョコレート色だけではなくバナナアイスが縦ラインとして混ざりアイスクリーム界最強の組み合わせに仕上がっています。
【学名】
Sphaerichthys osphromenoides
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
マレー半島南部、スマトラ、ボルネオ
【サイズ】
5cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
ゴールデングラミー
ゴールデングラミーは[スリースポットグラミー]というグラミーの改良品種で、黄色を鮮やかにしたマーブル模様の体、白いドットが入ったヒレが特徴の大型のグラミーです。
[スリースポットグラミー]のスリースポットとは、体の側面に入る2つのスポットと目を合わせて3つのスポットが入るように見える事から来ていますが、その特徴はこのゴールデングラミーにも現れています。
ゴールデンハニードワーフグラミーとよく似ていますが、あちらの原種はハニーレッド・ドワーフグラミーなので少し違います。
ゴールデングラミーのこの淡い色彩。ガラス細工のような儚い美しさがあり綺麗ですね。
【学名】
Trichogaster trichopterus var.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 トリコガステル属
【分布】
改良品種/原種は東南アジア
【サイズ】
15cm
【寿命】
3年〜5年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
ハニーレッドドワーフグラミー
ハニーレッドドワーフグラミー、別名ハニードワーフグラミーは実をいうとあの超人気種ゴールデンハニードワーフグラミーの原種です。
はっきりと分かれたオレンジと黒の色彩、淡い黄色のヒレと自然下のものとは思えないほど綺麗なデザインをしています。
この洗練されたカラーリングは[エルメス]ですね。
【学名】
Trichogaster chuna
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
【サイズ】
5cm
【寿命】
3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【ハニーレッドドワーフグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
マーブルグラミー
マーブルグラミーは[スリースポットグラミー]というグラミーの改良品種で、青色のマーブル模様と白いドットが入ったヒレが特徴の中型グラミーです。
[スリースポットグラミー]のスリースポットとは、体の側面に入る2つのスポットと目を合わせて3つのスポットが入るように見える事から来ています。
マーブルグラミーの青いマーブル模様はとても珍しく、南米アルゼンチンとチリの神秘的な蒼い光を放つ洞窟[マーブルカテドラル]のそれを思い浮かべます。
【学名】
Trichogaster chuna
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
改良品種/原種は東南アジア
【サイズ】
15cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
シルバーグラミー
シルバーグラミーは全身がプラチナのような輝きを放つ大型グラミーです。
そのマットな質感で銀色に輝く様は[銀彩]を施した陶磁器のような品が漂います。
【学名】
Trichogaster microlepis.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 トリコガステル属
【分布】
タイ、マレーシア
【サイズ】
18cm
【寿命】
3年〜5年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
リコリスグラミー
リコリスグラミーは他のグラミーとは少し違った[我が道を行く]系の雰囲気があるグラミーです。
野性味溢れる見た目にメタリックブルーのヒレ!両方のかっこよさを併せ持つ小型のグラミーです。
そのヒレを縁取るメタリックブルーは青色の釉薬を焼き付けた七宝焼のように美しく輝きます。
【学名】
Parosphromenus deissneri
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
改良品種/原種は東南アジア
【サイズ】
4cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
20度〜25度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
ピグミーグラミー
ピグミーグラミーは褐色色をした体色にターコイズブルーのラメが入ったような美しい熱帯魚です。
成熟するとその青ラメが全身に現れヒレもターコイズブルーに色づきます。
その美しさはトルコ石の装飾品を纏うかのように綺麗になります。
【学名】
Trichopsis pumilus
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 トリコプシス属
【分布】
タイ、ベトナム、マレーシア、カンボジア
【サイズ】
4cm
【寿命】
1年〜2年
【温度】
20度〜25度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
レッドフィンオスフロネームグラミー
レッドフィンオスフロネームグラミーは青銅色をした赤いヒレを持つ超大型のグラミーです。
厳ついですねー。この魚、別名ジャイアントグラミーと呼ばれ、大きければ70cmくらいになる程大きいのです。
レッドフィンと呼ばれるくらいなので特徴はもちろん赤いヒレなんですが、どうしてもこの青銅色と顔の感じが大仏様に見えてそっちに目がいってしまいます。
【学名】
Osphronemus laticravius
【種目】
スズキ目、オスフロネムス科、オスフロネムス属
【分布】
マレーシア、インドネシア
【サイズ】
50cm〜70cm
【寿命】
25年
【温度】
20度〜30度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
人工飼料、冷凍飼料、活餌、野菜
【レッドフィンオスフロネームグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
オスフロネームグラミー
オスフロネームグラミーは金色に輝く黒い体の超大型のグラミーです。
この魚もレッドフィン同様に別名ジャイアントグラミーと呼ばれ、自然下では1mになると言われています。
飼育下でも大きければ70cmくらいにはなる程大きいのです。
この魚、大きくて黒くて光沢があって[釣鐘]みたいですね。
【学名】
Osphronemus goramy
【種目】
スズキ目、オスフロネムス科、オスフロネムス属
【分布】
マレーシア、インドネシア
【サイズ】
50cm〜70cm
【寿命】
25年
【温度】
20度〜30度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
人工飼料、冷凍飼料、活餌、野菜
【オスフロネームグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
スリースポットグラミー
スリースポットグラミーは青く光る銀色の体、可愛い水玉模様のヒレをしたグラミーです。
このグラミーは[ブルーグラミー]、[マーブルグラミー]、[ゴールデングラミー]の原種となった熱帯魚ですね。
体の側面にある2つのスポットと目を合わせて3つのスポットに見える事からスリースポットグラミーと呼ばれています。
スリースポットグラミーの青いマーブル模様はとても珍しく、南米アルゼンチンとチリの神秘的な蒼い光を放つ洞窟[マーブルカテドラル]のそれを思い浮かべます。
【学名】
Trichogaster trichopterus
【種目】
スズキ目・キノボリウオ亜目・オスフロネムス科
【分布】
改良品種/原種は東南アジア
【サイズ】
10cm〜15cm
【寿命】
2年〜3年
【温度】
25度〜28度
【水質】
弱酸性〜中性
【餌】
アカムシ、人工餌
【スリースポットグラミーの飼育や繁殖などの詳細情報はこちら】
まとめ
グラミーの種類はいかがでしたか。
世界中にグラミーはまだまだいますので追ってご紹介していきますね。