ネオンドワーフグラミーはコバルトブルーの体色に赤色のビットマップ模様が入る綺麗な熱帯魚です。
ドワーフグラミーの改良品種で、ドワーフグラミーの青色をより多く現れるように改良し、赤色の割合が多いドワーフグラミーに対してこちらは青色の割合が多いです。
似た種類に[コバルトブルードワーフグラミー]がいますがコバルトブルードワーフグラミーはさらに青色の割合が多いです。
【青と赤が半々】→[ドワーフグラミー]→[ネオンドワーフグラミー]→[コバルトドワーフグラミー]→【青色が多い】の順番ですね。
コバルトブルードワーフグラミー同様[青磁]のような青緑色が大変綺麗ですね。
[青磁]に赤いラメ模様が入った感じです。
コバルトブルードワーフグラミーの原種のドワーフグラミーはインド、バングラデシュ、パキスタンなどの水草が生い茂った緩やかな流れの小川や湖などに生息しています。
ネオンドワーフグラミーも故郷の川と同じ弱酸性の水質でしっかりと飼い込んであげれば体色の青磁色が鮮やかになるでしょう。
またネオンドワーフグラミーも他のグラミー同様にオスの方がメスより綺麗な体色をしています。
【グラミーとは】
ネオンドワーフグラミーのようにグラミーと名前につく熱帯魚はたくさんいますがグラミーとは何なんでしょうか?
グラミーは東南アジアに生息する熱帯魚で、アンテナと呼ばれる細い腹ビレを持つのが特徴です。
養殖も盛んに行われており、数多くの改良品種も生み出されています。
赤や青、黄色などの色鮮やかな体色はとても華やかできれいです。
飼育は簡単で、水質にもうるさくなく、温和な性格のため、混泳にも適しています。
【ラビリンス器官とは】
ネオンドワーフグラミーにはラビリンス器官という器官があります。その為、とても不思議でとても便利な能力を持っています。
ラビリンス器官とは何でしょうか?
アナバスやベタなどのキノボリウオ亜目の魚にはエラブタの中に補助呼吸器官として上鰓(じょうさい)器官という器官を持ちます。
その上鰓(じょうさい)器官が複雑な構造をしていることから、ラビリンス器官と呼ばれています。
ラビリンス器官のおかげで口を水上に出して直接酸素を取り込むことができます。
アナバスやベタの仲間が生息している東南アジアの止水域と呼ばれる水域は、水の流れが極端に遅く水温が高いため水中の酸素が非常に少く、こうした場所で生き抜くために、補助呼吸器官としてラビリンス器官が発達し、空気呼吸できるようになりました。
熱帯魚屋さんやホームセンターなどで、ベタが本当に小さな水槽や瓶などで売られているのを見たことがあると思いますが、ベタはこのラビリンス器官のおかげで空気呼吸ができる為です。
ネオンドワーフグラミーの基礎知識
【学名】
Colisa lalia var.
【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属
【分布】
改良品種/原種は東南アジア
【サイズ】
5cm~7cm
【寿命】
2年〜3年
飼育条件
[温度]
25度~28度
[水質]
弱酸性〜中性
[ 餌 ]
人工餌、冷凍赤虫
[注意点]
ネオンドワーフグラミーの原種であるドワーフグラミーはもともと止水域と呼ばれる、ほとんど流れの止まった水草の生い茂った小川や湖などに生息しています。
ネオンドワーフグラミーも水槽内には水草を多く使用したレイアウトにして、あまり水流を作らないようにして、流木などで隠れる場所を作ってあげましょう。
混泳
ネオンドワーフグラミーの性格は温厚なので、他の熱帯魚との混泳は難しくありません。
複数匹での飼育で繁殖を楽しむこともできるでしょう。
ただし繁殖期になるとオスは攻撃的になるため、水草や流木でメスの隠れる場所を作ってあげましょう。
ネオンテトラやラミーノーズテトラなどの小型の熱帯魚がオススメです。
繁殖
ネオンドワーフグラミーの繁殖は比較的容易です。
ネオンドワーフグラミーの仲間は、オスが[泡巣]と呼ばれる泡でできた産卵場所を作り、その中にメスが産卵をするという変わった繁殖方法をとります。
水槽の水面が泡だらけになるので、水が汚れてしまったと勘違いしてしまうかもしれませんが、ネオンドワーフグラミーの習性ですので焦る必要はありません。
アマゾンフロッグピットなどの浮き草を用意してあげると泡巣を作りやすいようですのでおすすめです。
こうなると、繁殖の準備が出来たということなのでペアリングしてあげると繁殖行動へ移るでしょう。
孵化
泡巣に産み付けられた卵は2〜3日で孵化し、稚魚はしばらくの間は泡巣にぶら下がっています。
生まれたての稚魚はかなり小さいため、インフゾリアなどを与え、ある程度大きくなった時に孵化したブラインシュリンプを与えましょう。