コリドラス ジュリーの飼い方/飼育・混泳・大きさ・繁殖・種類

コリドラス ジュリーは白い体に黒色のマダラ模様が特徴の大変ポピュラーなコリドラスです。
また、背びれの上半分が黒く色づく様は、JALの昔(2002–2011)の尾翼デザインみたいでインパクトがあってかっこいいですね。

よく似た品種にコリドラス ステルバイがいますが、この2種の違いは
黒ベースの体に白のスポット、オレンジの胸びれなのがコリドラス ステルバイ、
白ベースの体に黒のスポット、背びれの黒いスポットがJALの尾翼デザインになっている方がコリドラス ジュリーです。

また体長は約5cmほどで、背びれの先が黒く色づきます

コリドラスジュリーの出身はアマゾン川の下流でコロンビア、ブラジル、ペルーなど、サッカーの強い国が故郷です。

コリドラス ジュリーは飼育が容易な事、性格が温和な事など、入門種としては最適で大方の水槽にも適応してくれるでしょう。[注:導入時の水合わせは慎重に]

コリドラス飼育の注意点としては神経質な側面も持ち合わせていますので、流木や石を設置したり、水草水槽にするなど隠れる場所を用意してあげると良いでしょう。

その他、オトシンクルス、プレコ、巻貝など他の[水槽の掃除屋]と達と異なり苔や藻類は食べることはありません。

コリドラスの特徴

コリドラスには微量ながら毒があります。

魚のひれにはスジがありますが、これを鰭条(きじょう)といいます。

そして鰭条には固い棘条(きょくじょう)と柔らかい軟条(なんじょう)があります。

コリドラスはこの棘条(きょくじょう)から毒を出すので、飼育する際は注意しましょう。

またコリドラスは川底を泳ぎ、砂や小石などをほじくり微生物などを食べる習性のある底棲魚です。

ナマズやコイ、ドジョウもそうなんですが、大体水底で餌を探すタイプの魚はセンサー代わりにヒゲが生えていますね。

アクアリウムでは、このコリドラスの水底の餌を食べる習性を活用して、他の熱帯魚の食べ残しを食べる、残飯処理係のようなイメージで導入していることが多いです。

しかし、そのままでは終わらないのがコリドラスの実力です。

その可愛らしく泳ぐ仕草や種類の豊富さから段々と魅了されていき、気が付けばコリドラスをメインに飼育しているというマニアの方は枚挙にいとまがありません。

これを機にあなたもコリドラスマニアの仲間入りをしてみてはいかがでしょうか?

Merlin Senger [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

生態情報

【学名】
Corydoras julii

【種目】
ナマズ目カリクティス科コリドラス亜科コリドラス属

【分布】

コロンビア、ブラジル、ペルーの河川

【サイズ】
約5cm

【寿命】
2年〜3年

飼育条件

[温度]22度~26度

[水質] 弱酸性~中性
【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ] 冷凍アカムシ、タブレット状のコリドラス専用餌、他の熱帯魚の食べ残し

[注意点]
コリドラス ジュリーは高水温に弱いので、30度を超える気温では水温を下げるため、冷却ファンを用意してあげましょう。

冬は他の熱帯魚と同様に水中用のヒーターで25度前後を保つようにしておきましょう。

コリドラス ジュリーは水底で生活しているので、混泳相手がいるときは餌をきちんと食べているか確認するようにしてください。

餌の頻度は1日1回、1~2分程度で食べきれる量を与えます。

コリドラス ジュリーは大食漢なので十分なろ過機能を用意しましょう。

また、水草水槽で飼育したい場合は、前景草などをほじくり返してしまうので、しっかりと前景草が根付いてから投入するようにしましょう。

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

さいばーちょっとさんによる写真ACからの写真

コリドラス ジュリーは大変大人しい性格で、混泳向きの熱帯魚です。

水槽の中層~上層を泳ぎ回るネオンテトラなどの小型のカラシングッピー、プラティ、ラスボラ、グラミー、エンゼルフィッシュなど大抵の熱帯魚と混泳することが出来ます。

繁殖

コリドラス ジュリーの繁殖はさほど難しくありません

知らない間に産卵しているといった感じです。

成熟したコリドラス ジュリーを複数匹飼育しているとオスがメスにアプローチする為に追いかけるようになります。

その後、pHを少し下げたり、水温を少しあげるなどの変化をつけると産卵行動に至ります

コリドラスはメスが受精の為にオスのお腹にアタックするTポジションという産卵行動があります

Tポジションが見られたら繁殖は成功です。

あとは若い二人に任せておきましょう状態です。

卵はアマゾンソードなど大きめの水草、ガラスやパイプ、流木などに産卵します。

その後、産卵直後の卵を別容器に移し、エアーレーションをかけてあげましょう。

そうすると卵は一週間前後で孵化します。

孵化直後の稚魚はヨークサックと呼ばれる餌代わりのお弁当を持っているのでしばらくは大丈夫ですが、ヨークサックがなくなるとブラインシュリンプ を沸かしてあげましょう。