トゥッカーノテトラの飼い方/混泳・大きさ・繁殖・種類

トゥッカーノテトラは金色に輝く体色に体を横切る太い黒帯、顔の下あたりが鮮やかな朱色に色づくとても綺麗な小型の熱帯魚です。

金色と黒と朱色といった極めて日本的な色合いは、石川県の伝統工芸品である漆器[輪島塗]のような日本人を惹きつける色彩です。

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輪島塗は凄いところは江戸時代から製造の100を超える工程を分業で行っていて、それぞれの分野に職人がいる事です。

その分野分野で特化された職人の技術の総結集が輪島塗なのです。

そんな輪島塗の伝統を彷彿さすトゥッカーノテトラの色彩は日本人なら誰でも惹きつけられるのです。

【テトラとは】

カラシン目カラシン科の小型の熱帯魚のことです。

多くの種類が南米出身で、サイズは数センチほどの小さい熱帯魚です。

【カラシンとは】

トゥッカーノテトラはカラシンという種類の熱帯魚です。
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カラシンの特徴は背びれと尾びれの間に[アブラビレ]という小さなヒレがある事と、あごに歯が発達していることです。

カラシンの種類は多く、約1600~1700種類ほど存在し、主にアフリカと中南米に生息しています。

これはグループとしてはかなり多い方の部類で、ネオンテトラなどの小さな熱帯魚から、ピラニア、ゴライアスタイガーフィッシュなどの大型の熱帯魚までが入ります。

【学名】
Tucanoichthys tucano

【種目】
カラシン目カラシン科

【分布】
ブラジル、ネグロ川、ウアウペス川

【サイズ】
3cm

【寿命】
2年〜3年

飼育条件

[温度]
22〜26度

[水質]

トゥッカーノテトラは南米出身なので弱酸性〜中性の水質を好みます。

【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ]人口餌

[注意点]
トゥッカーノテトラは大変丈夫な熱帯魚です。

水質や水温の適応範囲が広いので初心者にも飼育しやすい種類でしょう。

餌は人工餌で大丈夫ですがなんでもよく食べますのでトゥッカーノテトラの為にも生き餌や冷凍赤ミミズなどバランスよく食べさせてあげましょう。

現地では群泳している熱帯魚なので単独飼育をするとストレスで調子が悪くなります。出来るだけ複数飼育で群泳させてあげましょう。

【ネオン病(カラムナリス病)についてはこちら】

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

トゥッカーノテトラの性格は非常に温和ですので、混泳はしやすいでしょう。トゥッカーノテトラ側から攻撃を仕掛けることはありません。

ただし、トゥッカーノテトラに攻撃をするような熱帯魚や、大型の肉食魚などは食べられてしまうので混泳はできません。

トゥッカーノテトラは臆病な熱帯魚なので10匹、50匹、100匹と水槽のサイズに合わせて沢山群泳させてあげましょう。

また、水質のことを考えるとアフリカ原産の熱帯魚はアルカリ性の水質を好む傾向にあるため混泳はできません。

具体的な混泳相手としては、同じような種類のネオンテトラカージナルテトラ、ラミーノーズテトラ等のカラシン。

水槽の底で生活する、オトシンクルス、コリドラス・ローチ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、レッドラムズホーン等もおすすめです。

繁殖

トゥッカーノテトラの繁殖は難しいです。

トゥッカーノテトラのサイズは非常に小さいので産卵が成功したとしても稚魚を育てるのが難しいのです。

あまり成功例は聞きませんが産卵床としてウィローモスやシュロなどを敷き詰めた産卵用の水槽で挑戦してみてもいいかもしれません。

以下ばらまき型の小型カラシン用の繁殖を記載します。

若い健康な成魚を用意する

メスのお腹は卵があるので膨らんで見えます。

無精卵の確率を下げる為に繁殖は雌1匹に対して雄を2匹~3匹程度の割合でペアリングすると確率が上がります。

【産卵用の水槽を準備します】

ピートモスなどで、pH5.5前後の弱酸性水を用意して、水温は26度にします。

そして部屋のカーテンを閉めたり照明を暗くするなどして薄暗い環境を用意しましょう。

ブラックウォーターには抗菌・殺菌効果があり、故郷の南米の川に水質の環境が似ているので、ピートモスやマジックリーフなどを用いてブラックウォーターの環境を作るもの効果的です。

産卵床としてウィローモスやシュロなどを敷き詰めましょう。

食卵の対策として園芸用の鉢底ネットなどで水槽の上下を分けるのも手です。

上の部屋でトゥッカーノテトラをペアリングして、卵を産むと、ネットを通り卵だけ下におちます。

【稚魚の世話】

卵が確認できましたら、水槽の水温を30度くらいまであげましょう。その際、親魚は元の水槽に戻します。

トゥッカーノテトラの稚魚が生まれたら、最初は小さすぎて普通の餌は食べられません。

インフゾリアを与えるか卵黄を溶かしてあげましょう。少し大きくなる生後1週間くらいでブラインシュリンプ、すりつぶした人口餌など、そこから大きさに応じて通常の餌と段階を上げてえさエサをしていきましょう。