グリーンネオンテトラの飼い方/飼育・混泳・大きさ・繁殖・種類

グリーンネオンテトラは[ネオンテトラ]や[カージナルテトラ]に似ている熱帯魚で、[ネオンテトラ]や[カージナルテトラ]と比べて赤のラインが薄く、青いラインのみに見えるテトラです。

ネオンテトラと同様に熱帯魚店などでよく見かけ、エンゼルフィッシュやグッピー、そして他のテトラなどと並び大変人気の熱帯魚です。

グリーンネオンテトラは複数匹でかたまって一緒に泳ぐ[群泳]という習性を持つことで有名な熱帯魚です。

群泳する熱帯魚は水槽内で存在感が出ますので、グリーンネオンテトラもその特徴的なライトブルーの体色にキラキラと光る体は、群泳させると、とても綺麗で水草水槽などにアクセントとしてよく映えます。

グリーンネオンテトラは性格が非常に温和で、他の熱帯魚と喧嘩などをしないのでいろんな種類の熱帯魚と混泳することができます。

グリーンネオンテトラの飼育は比較的簡単で、水質や水温の変化にも強く、販売価格もリーズナブルなのでアクアリウムを始める際には、ネオンテトラやこのグリーンネオンテトラから始める人も多いようです。

このような理由から、熱帯魚の初心者から、水草水槽を作り込むような上級者まで、全てに愛される熱帯魚がこのグリーンネオンテトラです。

【テトラとは】

カラシン目カラシン科の小型の熱帯魚のことです。

多くの種類が南米出身で、サイズは数センチほどの小さい熱帯魚です。

【カラシンとは】

グリーンネオンテトラはカラシンという種類の熱帯魚です。

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カラシンの特徴は背びれと尾びれの間に[アブラビレ]という小さなヒレがある事と、あごに歯が発達していることです。

カラシンの種類は多く、約1600~1700種類ほど存在し、主にアフリカと中南米に生息しています。

これはグループとしてはかなり多い方の部類で、ネオンテトラなどの小さな熱帯魚から、ピラニア、ゴライアスタイガーフィッシュなどの大型の熱帯魚までが入ります。

【学名】
Paracheirodon simulans

【種目】
カラシン目カラシン科

【分布】
ネグロ川、オリノコ上流域

【サイズ】
3cm

【寿命】
3年

飼育条件

[温度]25〜28度

[水質]弱酸性〜中性
【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ]人口餌

[注意点]

【ネオン病(カラムナリス病)についてはこちら】

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

グリーンネオンテトラの性格は非常に温和ですので、混泳はしやすいでしょう。グリーンネオンテトラ側から攻撃を仕掛けることはありません。

ただし、グリーンネオンテトラに攻撃をするような熱帯魚や、大型の肉食魚などは食べられてしまうので混泳はできません。

グリーンネオンテトラは臆病な熱帯魚なので10匹、50匹、100匹と水槽のサイズに合わせて沢山群泳させてあげましょう。

また、水質のことを考えるとアフリカ原産の熱帯魚はアルカリ性の水質を好む傾向にあるため混泳はできません。

具体的な混泳相手としては、同じような種類のネオンテトラカージナルテトラ、ラミーノーズテトラ等のカラシン。

水槽の底で生活する、オトシンクルス、コリドラス・ローチ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、レッドラムズホーン等。

繁殖

若い健康な成魚を用意する

グリーンネオンテトラの飼育のしやすさとは対照的に繁殖は非常に困難です。

グリーンネオンテトラは生後4~6か月で繁殖が可能になり、雌は腹部が膨らみ、抱卵し始めます。

体の大きさは25mmくらいまでが繁殖の適齢期で30mmくらいになると産卵用の親魚としては大きくなりすぎているみたいです。

まず、オスとメスを分けます。メスのお腹は卵があるので膨らんで見えます。

繁殖は雌1匹に対して雄を2匹~3匹程度の割合でペアリングすると確率が上がります。

【産卵用の水槽を準備します】

ピートモスなどで、pH5.5前後の弱酸性水を用意して、水温は26度にします。

そして部屋のカーテンを閉めたり照明を暗くするなどして薄暗い環境を用意しましょう。

ブラックウォーターには抗菌・殺菌効果があり、故郷のアマゾン川ネグロ川に水質の環境が似ているので、ピートモスやマジックリーフなどを用いてブラックウォーターの環境を作るもの効果的です。

園芸用の鉢底ネットなどで水槽の上下を分けます。

上の部屋でグリーンネオンテトラをペアリングして、卵を産むと、ネットを通り卵だけ下におちます。

【稚魚の世話】

卵が確認できましたら、水槽の水温を30度くらいまであげましょう。その際、親魚は元の水槽に戻します。

グリーンネオンテトラの稚魚が生まれたら、最初は小さすぎて普通の餌は食べられません。

インフゾリアを与えるか卵黄を溶かしてあげましょう。少し大きくなる生後1週間くらいでブラインシュリンプ、すりつぶした人口餌など、そこから大きさに応じて通常の餌と段階を上げてえさエサをしていきましょう。