里山の小川や用水路などに生息し、身近な存在のメダカ。
その小さくて可愛い姿は昔から日本人に愛されてきました。
これは野生のものに一番近いクロメダカです。
また日本のメダカについても特集していますのでそちらも読んでいってくださいね。
今では野生のメダカは生息数の減少から絶滅危惧種に指定されていますが、それでもブリード個体では品種改良も進み、様々な種類のメダカが熱帯魚ショップなどで出会う事ができます。
ところで、世界にはどんなメダカがいるのでしょうか。
世界のメダカの中にはとっても綺麗で、中には[泳ぐ宝石]なんて言われる品種も存在します。
今回はそんな身近な存在[メダカ]の世界中にいる仲間を紹介したいと思います。
正確な分類では[日本のメダカ]はサンマやサヨリなどと同じ仲間で、[ダツ目]というグループに入っています。
今回ご紹介する[世界のメダカ]は[カダヤシ目]といい、日本のメダカとは少し離れていて[いとこ]くらいの感じですが、昔は同じ[メダカ目]としてひとまとめにされていた影響で、今でもこれらの熱帯魚は[卵生メダカ]や[卵胎生メダカ]などと呼ばれています。
まぁ細かい事は抜きにして!
今回は個人的に綺麗だと思う[世界のメダカ]20選を完全主観で20位から順に紹介したいと思います。(がっつり個人の好みです。( ^ω^ ))
20位 アフリカン ランプアイ
まず20位にランクインしたのがアフリカンランプアイです。
名前の通りアフリカ出身でナイジェリアやカメルーンの卵生メダカです。
この魚は熱帯魚ショップでもよく見かけるポピュラーな卵生メダカですね。
銀色の体に目だけがライトブルーに光るシンプルなカラーリングですが、水槽内を群泳する姿は大変綺麗です。
体長は3cm前後で温和な正確をしており、適切な環境で飼い込めば、おばぁちゃんも大好き!昔ながらの飴[黄金糖]の様に輝く金色に色づきます。
少し水質に敏感なので、迎え入れる際は水合わせを丁寧に行い、綺麗な飼育水を維持してあげましょう。
19位 クラウン キリー
19位はクラウンキリーです。
クラウンキリーもアフリカンランプアイ同様に西アフリカ出身のアフリカ産卵生メダカです。
ギニアやリベリアといった国が出身地でアフリカ大陸の西の端の方です。
アフリカランプアイの出身地のカメルーンやナイジェリアよりもさらに西ですね。
3cm前後のメダカでストライプの体と青い目、そして赤青黄色の尾ひれがギニアの国旗っぽくて可愛いです。
クラウンキリーの名前の由来はクラウンは道化師の[clown]、キリーはメダカという意味のキリフィッシュ[killifish]からきていると思います。
なぜでしょうか?可愛くて楽しめるって事かな?
18位 アメカ スプレンデンス
18位はアメカ スプレンデンスです。
アメカ スプレンデンスはメキシコのハリスコ州、アメカ川を故郷とする8cm前後の[真胎生メダカ]です。
所々青く輝く銀色の体と黄色のヒレがおしゃれな魚です。
この魚のびっくりなところは卵ではなく稚魚を生むところです。
グッピー 等も稚魚を生みますが、これは[卵胎生]と言って親魚の体の中で卵を孵化させて出産しています。
しかしながら、このアメカ スプレンデンスは真胎生と言い、へその緒で子供と繋がっていて本当の意味で子供を生むんです。
すごいですねー!世界には不思議な魚もいるもんですね。
[卵胎生]や[胎生]は卵を産む[卵生]からの進化の結果で、子供が大きくなってから生まれてくるので生存率が上がると言われています。
卵胎生についても記事を書いてますのでよかったら覗いてください。
【卵胎生とは?/グッピー・プラティ・モーリー・ベロネソックス】
飼育の際は弱アルカリ性の水質を好むようです。
17位 エピプラティス ダゲッティ
エピプラティス ダゲッティは黒い縞模様の体と黄色、ライトブルーのヒレが美しい西アフリカ出身の卵生メダカです。
またオスは顎の下が赤色に染まります。
エピプラティス ダゲッティはカダヤシ目ですが、顎下がオレンジに染まるところが日本メダカと同じダツ目に属するサンマっぽいですよね。
出身地はクラウン キリーと御近所さんですが、同じ西アフリカでも少し東のリベリア、コートジボワール、ガーナが出身です。
体長は6cm前後で20~25度くらいの水温で飼育すると良いでしょう。
繁殖もさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
16位 アフィオセミオン ギニエンセ
アフィオセミオン ギニエンセはギニア出身の卵生メダカで、ピンクとブルーのモザイク柄が大変綺麗です。
今回もギニア出身!さすがアフリカは綺麗なメダカが多いですね。
体長は7cm前後で弱酸性で20~24度くらいの飼育水で落ち着きます。
エピプラティス ダゲッティ同様、繁殖はさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
15位 シンプソニクティス レティキュラータス
シンプソニクティス レティキュラータスはブラジル、シングー川出身のメルヘンカラーの卵生メダカです。
シンプソニクティス レティキュラータスは[年魚]といって寿命が1年程の卵生メダカです。
その可愛らしい見た目とは裏腹に太く短く人生をまっとうするタイプの豪傑な生き方の卵生メダカなのでした。
年魚の繁殖は少し珍しい形態をとります。
年魚は雨季に生まれて、雨季の間に育って産卵までこなします。
そして産まれた卵は乾季を迎え、その間は水のない状態で過ごし次の雨季がくると一斉に孵化します。
なので、繁殖の為にはその環境、サイクルを再現する必要があります。
まず、ペアになった親魚の水槽によーく煮沸消毒したピートモスをガラスの容器などに敷き詰めて水槽内に沈めておきます。
親魚はピートモスに潜って産卵するので定期的にピートモスごと採卵してください。
その後、卵がついたままのピートモスを軽く絞り、新聞でくるんでビニール袋やジップロックに入れ、保管します。
室温25度くらいで安定した場所で半年くらい保管した後、今度は雨季を再現します。
[注:卵をよく観察して、稚魚の目が確認できるのが雨季到来のタイミングです。]
飼育水と一緒にペットボトルに入れて「雨季が来たぞーっ!」と激しく振ります。
そしてピートモスと卵を水槽に移すと1~2日程度で稚魚が孵化します。
14位 アフィオセミオン スプレンバージ
アフィオセミオン スプレンバージはナイジェリアやカメルーン出身の卵生メダカです。
またまた西アフリカですね。
7cm前後の体長で青緑の体色に赤や黄色の模様が入る派手なカラーリングです。
弱酸性の水質、20~25度くらいの水温で育ててあげましょう。
繁殖はさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
13位 ノソブランキウス パトリザイ
ノソブランキウス パトリザイは東アフリカの、アフリカの角と呼ばれる場所にある国ソマリアや、その下の国ケニア出身の[年魚]です。
5cm前後の体長に青い体と真っ赤な尾ひれが魅力的なカラーリングですね。
年魚なので、繁殖は少し珍しい形態をとります。
年魚は雨季に生まれて、雨季の間に育って産卵までこなします。
そして産まれた卵は乾季を迎え、その間は水のない状態で過ごし次の雨季がくると一斉に孵化します。
なので、繁殖の為にはその環境、サイクルを再現する必要があります。
まず、ペアになった親魚の水槽によーく煮沸消毒したピートモスをガラスの容器などに敷き詰めて水槽内に沈めておきます。
親魚はピートモスに潜って産卵するので定期的にピートモスごと採卵してください。
その後、卵がついたままのピートモスを軽く絞り、新聞でくるんでビニール袋やジップロックに入れ保管します。
室温25度くらいで安定した場所で2〜3ヶ月くらい保管した後、今度は雨季を再現します。
[注:卵をよく観察して、稚魚の目が確認できるのが雨季到来のタイミングです。]
飼育水と一緒にペットボトルに入れて「雨季が来たぞーっ!」と激しく振ります。
そしてピートモスと卵を水槽に移すと1~2日程度で稚魚が孵化します。
12位 ノソブランキウス キロンバロエンシス
ノソブランキウス キロンバロエンシスは5cm前後の体長で赤色の体がメタリックブルー に輝く神秘的な卵生メダカです。
そしてタンザニア出身の年魚です。
年魚なので、繁殖を狙うならば乾季と雨季を再現してあげましょう。
11位 アフィオセミオン ブルーグラリス
アフィオセミオン ブルーグラリスは大型の卵生メダカで13cm程になります。
この何とも言えない中毒性のあるカラーリングがたまりません。
サッカー好きならプレミアリーグのアストンビラのユニフォームをイメージしてしまいますね。
出身地は卵生メダカの世界ではお馴染みの西アフリカ、ナイジェリア、カメルーンです。
水質は中性前後で、水温23〜26度で飼育しましょう。
繁殖はさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
10位 アフィオセミオン オーストラレオレンジ
アフィオセミオン オーストラレオレンジはオレンジが鮮やかな5cm前後の卵生メダカです。
アフィオセミオン・オーストラレの改良品種で、この卵生メダカはガボンが故郷です。
水質は弱酸性〜中性、水温20~25度で飼育しましょう。
繁殖はさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
9位 アフィオセミオン アミエティ
アフィオセミオン アミエティは西カメルーン出身の青赤の体色に黄色の帯が鮮やかな7cm前後の綺麗な卵生メダカです。
水質は中性前後、水温22〜28度での飼育が良いでしょう。
繁殖はさほど難しくありません。
十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
8位 アフィオセミオン ストレータム
アフィオセミオン ストレータムは6cm前後の体長に鮮やかな色彩が特徴の赤道ギニアやガボンが出身の卵生メダカです。
この魚は31アイスクリームの新しく出たフレーバーのような可愛いカラーリングですね。
水質は弱酸性、水温20〜25度で飼育します。
繁殖は十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
7位 アウストロレビアス ニグリピニス
アウストロレビアス ニグリピニスは体色が深い青色で真珠のようなドット模様が入る大変荘厳な熱帯魚で、別名はアルゼンチンパールです。
故郷は南米のアルゼンチンやウルグアイなどで体長は5cm前後です。
水質は弱酸性〜中性、水温は15 ~ 26度
繁殖は雨季と乾季を再現するタイプです。
6位 アフィオセミオン シェステティ
アフィオセミオン シェステティは12cm前後のサイケデリックな体色をした、ファンクミュージックの似合う大きなメダカです。
故郷はナイジェリアカメルーンで、水族館などでしか出会えない珍しい熱帯魚です。
5位 ノソブランキウス ギュンテリー
ノソブランキウス ギュンテリーは赤と黄色がド派手な卵生メダカです。
故郷は東アフリカのタンザニアです。
このカラーリングが自然下で泳いでいるなんて信じられないですね。
水質は中性〜弱アルカリ性、水温18~26度
繁殖は乾季と雨季を再現するタイプです。
4位 アフィオセミオン オーストラレ ソリッドオレンジ
アフィオセミオン オーストラレ ソリッドオレンジは体長5cmほどの燃えるような赤とオレンジが目を引く卵生メダカです。
アフィオセミオン・オーストラレの改良品種で、この卵生メダカはガボンが故郷です。
水質は弱酸性〜中性、水温20~25度で飼育しましょう。
繁殖は十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
3位 アフィオセミオン ガードネリー
いよいよベスト3に入りました!
上位ともなると派手さのレベルが違います。
青緑、ピンク、黄色、どこを切り取っても派手です。
アフィオセミオン ガードネリーは7cm前後と少し大きめの卵生メダカです。
故郷は西アフリカのナイジェリアです。
水質は弱酸性、水温20~25度
繁殖は十分に性成熟したペアはオスがメスに追いかけ回してアプローチしますので、産卵床となるウィローモスなどを用意してあげると産卵するでしょう。
2位 ノソブランキウス コーソザイ マフィアアイランド
2位のノソブランキウス コーソザイ マフィアアイランドは毒々しいカラーリングをした4cm前後の卵生メダカです。
赤ピンクの体に黄色と黒のヒレがまぁ厳つい!
故郷は東アフリカのタンザニアです。
年魚なので繁殖は少し珍しい形態をとります。
年魚は雨季に生まれて、雨季の間に育って産卵までこなします。
そして産まれた卵は乾季を迎え、その間は水のない状態で過ごし次の雨季がくると一斉に孵化します。
なので、繁殖の為にはその環境、サイクルを再現する必要があります。
まず、ペアになった親魚の水槽によーく煮沸消毒したピートモスをガラスの容器などに敷き詰めて水槽内に沈めておきます。
親魚はピートモスに潜って産卵するので定期的にピートモスごと採卵してください。
その後、卵がついたままのピートモスを軽く絞り、新聞でくるんでビニール袋やジップロックに入れて保管します。
室温25度くらいで安定した場所でしばらく保管した後、今度は雨季を再現します。
[注:卵をよく観察して、稚魚の目が確認できるのが雨季到来のタイミングです。]
飼育水と一緒にペットボトルに入れて「雨季が来たぞーっ!」と激しく振ります。
そしてピートモスと卵を水槽に移すと1~2日程度で稚魚が孵化します。
1位 ノソブランキウス ラコビー
1位はノソブランキウスラコビーです。
私が卵生メダカに魅了されたきっかけとなった品種で、初めて見たときは稲妻が走りました。
雨季に孵化して産卵までこなす[年魚]と呼ばれる熱帯魚たちは、その特殊な産卵サイクルから市場に出回る期間が短くて中々出会えないのです。
数年前に、ふらっと立ち寄った熱帯魚ショップで初めて見たのがこのノソブランキウス ラコビーでした。
画像でも綺麗ですが、本物はカッコいいレベルも可愛いレベルもオシャレレベルももう五段位レベルが上がります。
そこから、去年で4ペア目くらい飼育した思い入れのある卵生メダカです。
この泳ぐ宝石の故郷はアフリカ大陸の南東部モザンビークという国です。
あまり聴き慣れない国ですが、タンザニアの下です。
タンザニアはケニアの下です。
水質は弱酸性〜弱アルカリ性、水温
繁殖
年魚は雨季に生まれて、雨季の間に育って産卵までこなします。
そして産まれた卵は乾季を迎え、その間は水のない状態で過ごし次の雨季がくると一斉に孵化します。
なので、繁殖の為にはその環境、サイクルを再現する必要があります。
まず、ペアになった親魚の水槽によーく煮沸消毒したピートモスをガラスの容器などに敷き詰めて水槽内に沈めておきます。
親魚はピートモスに潜って産卵するので定期的にピートモスごと採卵してください。
その後、卵がついたままのピートモスを軽く絞り、新聞でくるんでビニール袋やジップロックに入れて保管します。
室温25度くらいで安定した場所で2〜3ヶ月ほど保管した後、今度は雨季を再現します。
[注:卵をよく観察して、稚魚の目が確認できるのが雨季到来のタイミングです。]
飼育水と一緒にペットボトルに入れて「雨季が来たぞーっ!」と激しく振ります。
そしてピートモスと卵を水槽に移すと1~2日程度で稚魚が孵化します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本のメダカも可愛いと思いますが、世界のメダカはまた一味違って惹きつけられますよね。
少し変わった産卵形式も、挑戦すると実験のようで大人ながらに夢中になってしまいます。
また卵生メダカの季節がやって来ましたので今年も挑戦したいと思います。