やっと長い長い冬が終わりましたね。
最近は暖かくなったり寒くなったりと、いわゆる三寒四温ってやつです。
しかし、ここを乗り越えるといよいよ完全に冬が終わり春がやってきます。
春といえば虫捕り解禁の季節です。
虫捕りの季節は夏じゃないかって?
いえいえ、そんなことはありません。
虫捕りは冬の終わりの初春から始まるのです。
3月はお雛様を片付けたその手で虫捕り網を出してくるのです。
虫捕りってどうするの?
しかし一言に虫捕りといっても[何虫が]、[いつ]、[どこで]見つけることができるのか知っている人って少なくないですか?
MTC(ムシトリコレクション)/虫捕りの服装
虫捕りに行く時は汚れても良い動きやすい服装にしましょう。
[虫捕り網]と[虫カゴ]はもちろん、熱中症にならないように[帽子]を被りましょう。
また何があるかわからないので[軍手]も用意しておくと安心です。
危険な生き物
雑木林や草むらには危険も潜んでいます。
世界最強のハチ[オオスズメバチ]、日本最強の毒蛇[ヤマカガシ]、世界の猛毒生物ランキング6位[カバキコバチグモ]などです。
このような危険生物を見つけた際は絶対に刺激せずにその場をそっと離れましょう。
それではいよいよ虫捕りの時間がやってまいりました。
ワクワクですねー。
それでは虫捕りへ行きましょう!
3月/春休み
3月は春休みの季節です。
子供にいいところを見せたい[お父さん]や、孫と遊びたい[おじいちゃん]も虫捕りに行って子供と一緒に楽しみましょう。
モンシロチョウ
モンシロチョウは真っ白の羽が特徴の可愛い系蝶々です。
この蝶々はキャベツなどの葉っぱに卵を産むので[キャベツ畑]や[お花畑]、[ブロッコリー畑]、[ハボタン畑]やその近くで見つけることができるでしょう。
昆虫採集データ
時期:3月〜11月
時間帯:昼
モンキチョウ
モンキチョウは黄色くて小さなメルヘン系の蝶々です。
シロツメグサ(クローバー)などの近くで見つけることができるので、普段からクローバーの茂る河原や公園などをチェックしておきましょう。
空飛ぶ黄色いクローバーに会えるかもしれませんよ。
昆虫採集データ
時期:3月〜11月
時間帯:昼
ルリタテハ
ルリタテハは黒い羽に瑠璃色のグラデーションが妖艶なお色気蝶々です。
雑木林の中を飛びまわったり樹液に集まったりしています。
クヌギやコナラなどの樹液が出る木がある雑木林を探してみましょう。
昆虫採集データ
時期:3月〜11月
時間帯:昼
テントウムシ
昆虫界一のファッションリーダー!子供も大好きテントウムシです。
テントウムシは日当たりのよい草むらで見つけることができます。
アブラムシを食べるので、お花畑のようなアブラムシが好きそうな場所をチェックしてみましょう。
昆虫採集データ
時期:3月〜11月
時間帯:昼
4月/新学期
4月は新学期、入学式、入園式、お花見など何かと宴会の機会が増える季節ですが虫の世界でも新しい種類の虫が動き出します。
今年は是非、花より昆虫で行きましょう。
ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハはオレンジと黒の羽に白いポイントが入るエルメスのブローチのような品のある蝶々です。
庭の花や公園や学校の花壇など、様々な種類のお花によってきますので、そのような花がたくさんある場所へ行ってチェックしてみましょう。
昆虫採集データ
時期:4月〜10月
時間帯:昼
5月/ゴールデンウィーク
慌ただしい4月も終わり少し落ち着いた5月。
穏やかな気候も合わさり現実逃避でどこかへ遊びに行きたくなる季節です。
そんな時は子供達と虫捕りに行きましょう。
シロスジカミキリ
シロスジカミキリは長い触覚と強いアゴが特徴のコワモテ兄さんです。
クヌギやコナラ、クリの木など樹液の出る木のある雑木林に行くと見つけることができるでしょう。
しかし樹皮を砕く程の強いアゴを持っているので触る時は注意しましょう。
昆虫採集データ
時期:5月〜8月
時間帯:昼〜夜
6月/梅雨
6月は梅雨の季節です。
湿度が多く、天気も気分も晴れないこの季節、しかし日本の四季の為には必要なんです。(多分)
こんな時は虫捕りに行ってジメジメを吹き飛ばしましょう!
オオムラサキ
オオムラサキは樹液に集まる大型の蝶々で、日本の国蝶です。
この綺麗な見た目からは想像できない程パワー系の蝶々で、樹木に集まる虫達はもちろん、小さな鳥なども羽をブンブン羽ばたかせて蹴散らします。
天は二物を与えるのです。
オオムラサキはクヌギやコナラなどの樹液の出る木がある雑木林で見つけることができるでしょう。
樹液が出ている大きな木を見つけましょう。
昆虫採集データ
時期:6月〜8月
時間帯:昼
カナブン
カナブンは緑がかった銅色の体が特徴の比較的ポピュラーな甲虫です。
クヌギやコナラ、クリの木など樹液の出る木のある雑木林に行くと案外簡単に見つけることができるでしょう。
昆虫採集データ
時期:6月〜9月
時間帯:朝〜昼
トノサマバッタ
跳躍力No.1!昆虫界のアスリート!トノサマバッタです。
仮面ライダーみたいでかっこいいですね。
トノサマバッタは草がまばらな空き地や河川敷で見つけることができます。
草のないところで日向ぼっこしていたりしますのでよーく探してみましょう。
昆虫採集データ
時期:6月〜11月
時間帯:昼
7月/夏到来
梅雨が終わるといよいよ夏の到来です。
この季節はついにあの昆虫界の王様が現れます。
そうです。カブトムシとクワガタムシです。
その前にここで、今までも何回も出てきましたが雑木林の[クヌギ]や[コナラ]を説明します。
カブトムシやクワガタムシ、その他様々な虫の大好きな[クヌギ]や[コナラ]とはどのような木なんでしょうか?
その他にもカブトムシ、クワガタの集まる水辺にはえるヤナギ[マルバヤナギ(アカメヤナギ)]も加えて説明させてもらいます。
クヌギの木の表面はボコボコです。凹凸がすごいあります。
しかしコナラの木は一見ボコボコなんですが木の表面が裂けたような感じです。
マルバヤナギは水辺にはえるヤナギの木でヤナギには珍しく、葉っぱが丸いのでマルバヤナギと言います。
葉っぱはこんな感じ。
クヌギは細長く根本が丸くなっていて細かいギザギザ。
コナラは広めの葉っぱで大きなギザギザ、根本が細くなります。
マルバヤナギは名前の通り丸い葉っぱです。
それでは夏本番!虫捕り本番!
行きましょう!
カブトムシ
カブトムシは言わずと知れた昆虫の王様です。
いや昆虫の横綱です。白鵬です。
カブトムシを捕まえるには樹液が出ている[クヌギ]や[コナラ]を見つけておいて夕方から夜、または朝早くに見に行ってみましょう。
また、バナナやパイナップルを焼酎に浸したトラップを仕掛けておいてもいいかもしれません。
昆虫採集データ
時期:7月〜8月
時間帯:夕方〜夜〜早朝
クワガタムシ/ノコギリクワガタ
クワガタムシはカブトムシと双璧をなす昆虫界の横綱です。こちらは鶴竜です。
カブトいるところにクワガタあり!
この2横綱!ほとんど同じ環境で顔を合わせていますが、クワガタムシは朽木に卵を産むのでもう少し山奥に行く方が出会えるかもしれません。
昆虫採集データ
時期:7月〜8月
時間帯:夕方〜夜〜早朝
クワガタムシ/ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタは深い山と書いて深山(ミヤマ)クワガタと名付けられたクワガタです。
なのでクワガタムシの中でも、もう少し山奥へ行く必要があります。
昔はよく見たクワガタですが、そのような環境の減少から最近では価値のある珍しいクワガタになってしまいました。
昆虫採集データ
時期:7月〜8月
時間帯:夕方〜夜〜早朝
クワガタムシ/ヒラタクワガタ
ヒラタクワガタはオオクワガタと同じ、黒くて平べったい体をしたドルクス属のクワガタです。
比較的湿気のある場所を好み、河川敷などのヤナギの木などで見つける事ができます。
何を隠そう!昔、夜のウォーキングをしている時にヒラタクワガタが飛んできたのが私のクワガタ好きの始まりなんです。
その後、クワガタ飼育&繁殖にハマってしまい、[ヒラタクワガタ]、[オオクワガタ]、[セアカフタマタクワガタ]、[メンガタクワガタ]などを飼育&繁殖に挑戦して楽しんでいました。
[オオクワガタ]と[ヒラタクワガタ]は似ていますが違いは大アゴの形です。
内歯と呼ばれる内側に突き出た部分の位置が、オオクワガタは先端なのに対してヒラタクワガタは付け根付近でその先がギザギザになっています。
ヒラタクワガタは湿気のある水辺のヤナギの木などにいますので、河川敷などの茂みの奥にあるような木を探してみると都会でも見つける事ができるかもしれません。
しかし、都会の湿気のある茂みは○キブリやムカデに出会う確率もありますので、危険ですし、かなり気合い入れて根性出していかないと精神的にやられちゃいます。
昆虫採集データ
時期:7月〜8月
時間帯:夕方〜夜〜早朝
クワガタムシ/オオクワガタ
オオクワガタはドルクス系クワガタのスーパーエースです。昔は黒いダイヤモンドと呼ばれるほど高値がついた高価なクワガタです。
今ではブリード個体が流通していてペットショップなどでも比較的よく見かけると思いますが、昆虫採集となると素人では難しいかもしれません。
見つけにくい理由としては山奥に生息している事とオオクワガタの属する、ドルクス属と呼ばれるクワガタは平べったい体を利用して樹皮の間に隠れているからです。
しかしながら、見つけることができたら一夏の思い出になるのはもちろん、クラスの人気者です。
是非挑戦してみてください。
昆虫採集データ
時期:7月〜8月
時間帯:夕方〜夜〜早朝
8月/夏休み
やってきました夏休み!
全力で虫捕りの季節です。
スイカ、海水浴、虫捕り!
カキ氷、林間学校、昆虫採集!
自由研究の対象にもなる昆虫採集!
こんな一石二鳥な遊びって他にありますか!
それでは虫捕りに行ってみよう。
カマキリ
最後に登場するのは昆虫界の人気者!蟷螂拳の使い手!カマキリです。
カマキリは夏、身長より高くまで育った草むらにいて、じっとして草に紛れて獲物を待っています。
草や花の上でジーとしているので見つけにくいかもしれませんが、そのような草むらがあればじっくり探してみてください。
昆虫採集データ
時期:8月〜11月
時間帯:昼
まとめ
いかがでしたか。
8月はデビューする虫がカマキリだけでしたが、その前の月から活動している虫達の活動期間が重なっているので、虫のお祭り状態です。
夜に明かりを灯すと盆踊りが始まります。
子供といっしょに捕りに行くもよし!
孫といっしょに捕りに行くもよし!
童心に帰って一人で捕りに行くもよし!
この夏!奥様に呆れられても気にしない!
みんなでいっしょにピーターパンシンドロームしましょう。
【今回の参考資料】
今回ご紹介した虫以外にもたくさんの虫達の生態が載っていますし、捕まえた後の飼育の仕方なども記載されているので大変勉強になりました。
是非是非ー。
無心で虫捕りしている間に今年も夏が終わり秋がやって来ました。
しかし問題ありません。
秋には秋の、素敵な声で鳴く[秋虫]達がいっぱい登場するんです。
[秋虫]の音色については以前にご紹介していますのでまた覗いていってくださいね。