フィンスプレッディングは魚のオス同士が行う威嚇行動です。
スプレッドの意味が[広げる]なので、フィン(ヒレ)を広げて威嚇しあう行動の事を言います。
縄張り争いの際やメスをとりあう際に行うのが通常で、ヒレを目一杯に広げて自分を大きく、綺麗に見せて強さを誇示し合うその様はまるでラグビーのニュージーランド代表オールブラックスの[ハカ]の様に観るものを惹きつけます。
ハカは現在では国賓や海外からの渡航者を歓迎する舞踊として披露されたり、ラグビーニュージーランド代表のオールブラックスが試合前に行う民族舞踊として有名ですが、本来はニュージーランドのマオリ族の戦士が戦いの前に手を叩き足を踏み鳴らして自らの力を誇示し相手を威嚇する民族舞踊でした。
フィンスプレッディングも争いの前に舞う、その種のDNAに染み込んだ伝統の民族舞踊なのです。
フィンスプレッディングをする魚は?
フィンスプレッディングで有名なのが3cm〜4cmの小型の魚でコイの仲間[アカヒレ]がいますね。
小型のカラシンでもフィンスプレッディングをするようです。エンペラーテトラやペンギンテトラ、ブルーテトラなど、またはメダカなども縄張り意識がありますのでフィンスプレッディングをするところを見れるかもしれません。
フレアリング
フレアリングはベタ版の[ハカ]、もとい[フィンスプレッディング]です。
ベタは闘魚と呼ばれるほど気性が荒く、目を合わせるとすぐに小競り合いが始まります。
その闘魚ベタのフィンスプレッディングは[フレアリング]と呼びます。
ベタは気性が荒すぎて、鏡で自分を写すだけでフレアリングで威嚇が始まります。自分に対して..
これら二つに違いはなく、フレアリングはベタの時だけの名称のようです。