クリスタルレインボーテトラの飼い方/混泳・大きさ・繁殖・種類

クリスタルレインボーテトラは名前の通りクリスタルのような透明の体を持ち7色に輝く神秘的な熱帯魚です。

体長2cmの極小サイズの体は、中に宇宙のような輝きが収まっていて、まるで映画[メン・イン・ブラック]に出てきた[オリオンのベルト]のようです。

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[メン・イン・ブラック]の[オリオンのベルト]の話はロマンがあって良いですね。

小さな水晶のようなモノの中に銀河が収まっているって話。

確かあの映画の最後は[オリオンのベルト]とは逆にこの宇宙も、もっともーっと大きい何者かの遊んでいるビー玉みたいなものの中に入っているちっぽけな物ってオチでしたね。観てない人はネタバレすいません。

宇宙って謎すぎてあり得ない事はないので本当に面白い映画だと思います。

このクリスタルレインボーテトラの体の中もよーく見てみてはいかがでしょうか。

【テトラとは】

カラシン目カラシン科の小型の熱帯魚のことです。

多くの種類が南米出身で、サイズは数センチほどの小さい熱帯魚です。

【カラシンとは】

クリスタルレインボーテトラはカラシンという種類の熱帯魚です。
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カラシンの特徴は背びれと尾びれの間に[アブラビレ]という小さなヒレがある事と、あごに歯が発達していることです。

カラシンの種類は多く、約1600~1700種類ほど存在し、主にアフリカと中南米に生息しています。

これはグループとしてはかなり多い方の部類で、ネオンテトラなどの小さな熱帯魚から、ピラニア、ゴライアスタイガーフィッシュなどの大型の熱帯魚までが入ります。

【学名】
Heterocharax sp.

【種目】
カラシン目カラシン科

【分布】
ペルー

【サイズ】
2cm

【寿命】
2年〜3年

飼育条件

[温度]
20〜27度

[水質]

クリスタルレインボーテトラは南米出身なので弱酸性〜中性の水質を好みます。

【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ]人口餌

[注意点]

クリスタルレインボーテトラは体が小さいので水質や水温に少し気を使います。

導入時は特に気を使い、弱酸性の水質で慎重に迎え入れてあげましょう。

餌は人工餌で大丈夫ですがなんでもよく食べますのでクリスタルレインボーテトラの為にも生き餌や冷凍赤ミミズなどバランスよく食べさせてあげましょう。

【ネオン病(カラムナリス病)についてはこちら】

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

クリスタルレインボーテトラは同種館でフィンスプレディングをして小競り合いをすることがありますが怪我をするほど激しく喧嘩する事はありません。

クリスタルレインボーテトラに攻撃をするような熱帯魚や、大型の肉食魚などは食べられてしまうので混泳はできません。

また、水質のことを考えるとアフリカ原産の熱帯魚はアルカリ性の水質を好む傾向にあるため混泳はできません。

具体的な混泳相手としては、同じような種類のネオンテトラカージナルテトラ、ラミーノーズテトラ等のカラシン。

水槽の底で生活する、オトシンクルス、コリドラス・ローチ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、レッドラムズホーン等などがおすすめです。

繁殖

クリスタルレインボーテトラはばらまき型と呼ばれる産卵形式をとる熱帯魚ですので、ばらまき型の産卵準備を行いましょう。

ばらまき型の熱帯魚は、知らないうちに産卵し、知らないうちに稚魚が生まれ、知らないうちに成魚に食べられている事がよくあります。

なので、ばらまき型の熱帯魚の繁殖は産卵の事より食卵を意識した準備が重要になってきます。

若い健康な成魚を用意する

メスのお腹は卵があるので膨らんで見えます。

繁殖は雌1匹に対して雄を2匹~3匹程度の割合でペアリングすると確率が上がります。

産卵用の水槽を準備します

ピートモスなどで、pH5.5前後の弱酸性水を用意して、水温は26度にします。

そして部屋のカーテンを閉めたり照明を暗くするなどして薄暗い環境を用意しましょう。

ブラックウォーターには抗菌・殺菌効果があり、故郷の南米の川に水質の環境が似ているので、ピートモスやマジックリーフなどを用いてブラックウォーターの環境を作るもの効果的です。

水槽の底に産卵床としてウィローモスやシュロなどを敷き詰めましょう。

食卵対策として園芸用の鉢底ネットなどで水槽の上下を分けるのも手です。

そうすると上の部屋でクリスタルレインボーテトラをペアリングして、卵を産むと、ネットを通り卵だけ下におちます。

稚魚の世話

卵が確認できましたら親魚は元の水槽に戻します。

クリスタルレインボーテトラの稚魚が生まれたら、最初は小さすぎて普通の餌は食べられません。

インフゾリアを与えるか卵黄を溶かしてあげましょう。少し大きくなる生後1週間くらいでブラインシュリンプ、すりつぶした人口餌など、そこから大きさに応じて通常の餌と段階を上げてえさエサをしていきましょう。