水槽から選ぶ!金魚の飼い方!/睡蓮鉢・金魚鉢

日本が誇る美しい観賞魚、金魚!

今から約2000年くらい前に中国の南部で見つかった色素の薄いフナ、ヒブナを原種として金魚は生まれました。

日本に伝わったのは室町時代中頃です。

そこから日本でも金魚のブームがあり、日本産の品種も多数作出されています。

金魚が睡蓮鉢で泳ぐ姿を見て、[いとをかし]と思う気持ちは昔の人も現代の人も同じなんですね。

【をかし】とても趣が深い、おもしろい、風情がある、かわいらしい、美しい、素晴らしいといった意味。

しかし、私たちの生活する現代は昔とは生活環境が変わり簡単に金魚のような大きくなる観賞魚を飼育することができませんよね。

しっかりとライフスタイルにあった飼育環境を揃えることが一番大事なのではないでしょうか。

そこで、今回は金魚の飼育水槽から選ぶ、金魚の飼い方を説明させていただきます。

金魚の飼育水槽は何があるの?

金魚の飼育には大きく分けて、水槽と金魚鉢があります。

他にもプラ舟と呼ばれる金魚すくいの時の大きな衣装ケースのような箱で飼育されている方もいますが、繁殖目的でもない限りあまり使用しません。

2つの中で飼育がしやすく、一般的なのは水槽だと思います。

飼育器具のほとんどは水槽に対応していて安心して金魚を飼育できます。

それに比べて金魚鉢の一番の特徴は見た目でしょう。

金魚鉢、睡蓮鉢で泳ぐ金魚ほど風流なものはありません。

しかし、どうしてもあの丸い形状にあう飼育器具が限られてきますし、水量も多く望めません。

なので普通に考えるとやっぱり金魚は水槽飼育になってしまいがちです。

ここで考えるのは[金魚を飼いたい]のか[金魚を飼っている風景にしたい]のどちらかだと思います。

[金魚を飼いたい]の人は水槽。

[金魚を飼っている風景にしたい]の人は金魚鉢で選んで、そのための準備をするのがシンプルな考え方だと思います。

それではまずは後者の方、[金魚を飼っている風景にしたい]の金魚鉢の説明をしていきます。

金魚鉢ありきで金魚を飼うにはどうすれば良いのか考えていきましょう!

金魚鉢で金魚を飼う

「金魚鉢で金魚を飼う」と決めた人は、少々難しくても日本の金魚はやっぱり金魚鉢でしょう!といった考え方の人だと思います。

風景としての金魚、文化としての金魚ですね。

私も金魚は金魚鉢派なのでこちらからの説明になってます。

だって金魚鉢の金魚っておしゃれな空間醸し出しますよね。

しかし、金魚鉢での金魚飼育は制約が多いんです。

私は昔、らんちゅうと江戸錦と丹頂をプラ舟で飼育していましたが、憧れの上見は出来他のですが、あんまりおしゃれな空間とは言えなかったかも・・

金魚鉢での金魚飼育でまず最初の壁が水量の確保です。

金魚はほぼ全ての品種が15cm以上になります。水量の確保が絶対なんです。

1匹あたり10Lと言われています。

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こちらの睡蓮鉢でざっくり計算で50Lくらいですかね。

この睡蓮鉢で余裕を持って金魚2匹。多くても3匹くらいならいけそうじゃないですか。

ただ、睡蓮鉢の重さ21kgと水50kgで70kgオーバーで底面が小さいので設置場所に気を使います。

日本の建築基準法で耐重量は「180kg/平方メートル」なんですって。

なので、下に1㎡の板を敷くと安心です。

フィルター

次にフィルターが必要です。残念ながらフィルターは投げ込み式一択です。

上部フィルターも外部式フィルターも外掛け式フィルターも底面式フィルターも形状的にちょっと無理です。

外部式フィルターがギリギリいけそうですが、ホースがいっぱいで多少見栄えが悪くなります。
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[エアーポンプとチューブは別で必要になってきます。]

底床は何も入れずにスタートしませんか。

見た目の好みですが、陶器の素材の中を泳いでいる金魚は風流ではないで、後から底床を敷くことも可能なのでまずは何もなしを堪能してもいいかと思います。

水草が金魚に食べられてしまうので育てることがないためメンテナンスのことを考えると何も敷かないのも手です。様子を見て大磯砂とかの砂利系を入れてみてはいかがでしょうか。

カルキ抜き

その他に金魚飼育をスタートするのに必要なのはカルキ抜きです。

汲み置きしてカルキが抜けるとよく言われますが、本当の完全にカルキが抜けるのに日光に当てて数日はかかるとも言われていますし、頻繁に換水していると毎回汲み置きの水を使うのは難しく、結局は絶対に必要になってくると思います。

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金魚の快適な水質は弱酸性〜弱アルカリ性です。

水質についてはこちらで詳しく説明しています。

ヒーター

水温が低いと金魚が転覆病を始め体調を崩して様々な病気になってしまいます。

ヒーターを用意してあげましょう。

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餌は飼育する金魚の種類によって変わってきます。

大体どの金魚も専用の餌がありますので、金魚に合わせて用意してあげましょう。

金魚の種類はこちらで紹介

また、飼育するにあたって気になる金魚の病気の原因と対策もこちらで紹介しています。

最後に

今回は金魚鉢の飼育までで終わらせてもらいます。

また次回で水槽での飼育も次回にまとめさせていただきますね。

金魚鉢での金魚飼育はおしゃれな空間間違いなしですね。

是非、金魚鉢での金魚の飼育を挑戦してみてください。