ある日突然、大切に飼っている熱帯魚や金魚、メダカが元気がない!
水槽の底をゆら〜の泳いでいる!良く見るとヒレがボロボロ!
それはヒレがボロボロに溶けるカラムナリス病という病気で、別名尾ぐされ病と呼びます。
そんな怖いカラムナリス病(尾ぐされ病)の原因と対策を紹介します。
また、同じ最近が原因のネオン病もご紹介!
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)は魚の体調不良が原因
【症状】
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)の初期は感染した箇所が赤く充血し、ヒレが白く濁ります。
病気が進むと、ヒレや尻尾が溶けたようにボロボロになっていきます。
感染する場所によって[尾ぐされ病]や[口ぐされ病]と呼ばれます。
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)はヒレが溶けてボロボロになる病気なので、金魚やベタなどのヒレの長い魚が発症するイメージがありますが、ネオンテトラなどの小型のお魚も発症します。ネオンテトラやメダカが発症した際は、ヒレの先が白く濁ってきますので早く気づいてあげましょう。
【原因】
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)の原因菌は[カラムナリス菌]と呼ばれる細菌です。この菌がお魚に感染して発病します。
驚く事に[カラムナリス菌]は水槽内に常時生息している[常駐菌]なんです。
普段は放っておいても大丈夫な弱い菌ですがお魚の体調が悪く、弱ってしまうと感染して発病します。
お魚の栄養状態や水質の変化、水質汚染、水温の急変など、お魚の正常な環境を崩してしまうと弱ってしまいカラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)に感染する可能性が高くなります。
対策としては、日頃から水槽内の掃除は欠かさず衛生的に、水質もそのお魚に心地の良い環境を維持してあげましょう。
【治療法】
この病気は感染力が強いので、まずは感染したお魚を別の水槽に隔離して薬浴してあげましょう。
治療法は、初期であれば0.5%濃度の塩水で塩水浴させてあげれば完治する場合もあります。水1リットルに対して塩5gです。
塩浴の効果が見込めず病気が進行してしまっている場合は市販薬による薬浴治療をしてください。
カラムナリス菌は塩分に弱い菌ですので初期段階であれば塩水浴をさせることにより十分に治癒可能です。
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)は完治まで長い時間がかかります。薬浴を行う日数は5日〜7日間くらいです。
薬浴の間はエサは普段の半分くらいにしましょう。
グリーンFリキッド顆粒は、カラムナリス病だけでなく、コショウ病、白点病など広い範囲の病気に効きます。持っておくと便利です。
カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)は進行の早い病気です。エラや口に発症してしまうと命に関わってきますので早期発見、早期治療を心がけましょう。
ネオン病
【症状】
ネオン病はカラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)と同じ原因菌から発症する病気です。
ネオン病の症状は体の一部から出血、熱帯魚の体色に輝きがなくなる、体の一部が白くなる等の症状が起こります。
ネオンテトラの発症が有名で[ネオン病]という名前がありますが、その他の小型の熱帯魚やメダカなどのお魚も発症します。
【原因】
先述したように、この病気はカラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)の原因でもある[カラムナリス菌]が、熱帯魚の筋肉内の細胞に感染して発症する病気です。
[カラムナリス菌]は酸素を含む場所を好むため、肉厚な大型魚や肉食魚などのように酸素が筋肉に行き届きにくいような魚には感染しにくいと言われています。
そのためネオンテトラやメダカなどの小型のお魚に発症します。
【治療法】
この病気は筋肉内に細菌が感染してしまうため、治療薬の効果が細菌まで届きにくく治療が困難です。
そのうえ、感染力が非常に強く、死に至る可能性が高い病気です。
他のお魚への伝染を防ぐための[感染魚の隔離]を優先してください。
ただし、市販薬で薬浴させると治るケースもあるようです。
また、症状が出ていなくても他の魚にも感染している可能性がありますので、できればメインの水槽のほうも塩水浴、薬浴、そして換水を行うようにしましょう。塩水浴は水1リットルに対して塩5gです。
治療方法は上記のカラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病)の治療と同じです。
塩浴と薬浴を行なってください。
カラムナリス菌は塩分に弱い菌ですので塩水で塩水浴をさせることにより十分に治癒可能です。