金魚を飼っていると良く聞く病気に転覆病があります。
ある日ふと気づいたら金魚がプカプカひっくり返って浮いている!みたいな事ありませんか?
あの病気は[転覆病]といって、らんちゅうや琉金などまる〜いシルエットの金魚がかかりがちな謎の病気です。
転覆病はらんちゅうや琉金タイプの丸いシルエットの金魚がかかる病気と書きましたが、実はスマートなシルエットの和金タイプの金魚やメダカ、熱帯魚もかかってしまう病気です。
魚たちが泳ぎがぎこちなかったり、水槽の底の方で泳ぎにくそうにしている時は転覆病が影響しているかもしれません。
実際は転覆病になっても生きていけるそうですが、さすがに見ていて可哀想なのでなんとかしてあげたいですよね。
そこで今回は金魚がなりがちな病気、転覆病の対策と治療方法をご紹介します。
転覆病とは
【症状】
先述しましたが金魚やメダカ、熱帯魚などの病気で仰向けになったり横向きになったり、ポセイドンアドベンチャー状態になってしまう病気です。
魚が転覆してしまうのでそのまま[転覆病]という名前がついています。
転覆病の初期症状は、魚が同じ場所でバタバタしている、ずっと水面近くにいるなど、泳ぎにいつもと違うぎこちなさ、[違和感]が見られる事です。
それってちょっと難しいですよね。ただの睡眠中の場合もありますし、ちょっとした体調不良の場合もあります。
転覆病はとても完治しにくい病気と言われています。
しかしながら[初期段階での発見]だと改善する場合もありますので、普段からよく観察してあげる事が大事になってきます。
【転覆病の原因】
転覆病の根本的な原因は、魚の体内にある[浮き袋]の不調で、浮力のコントロールが出来なくなる事により、自由に泳げなくなったり、逆さまになったりしてしまいます。
この浮き袋の不調を起こした原因が様々あるのが、転覆病が対応しにくい、治しにくい病気の理由なのです。
具体的な原因
それでは具体的な原因とはどのような問題があげられるのでしょうか?
少し下記にまとめてみました。
●エサの与えすぎ
●古い餌を与えた
●消化の悪い餌を与えた
●食後に急に温度が低下した
このような理由で消化不良でお腹にガスが溜まっている、または食事の際に餌と同時に空気を吸い込んでしまっているなど考えられています。
温度の低下も原因の一つといわれており、寒くなる季節は、食べたものを消化できずに発症してしまうパターンもありますので季節の変わり目や、「何だか今日、すっごい冷え込むねー。」みたいな寒気の影響で急に気温が下がる日などは要注意です。
また転覆病は先天的な持病が原因という場合もあります。
その場合は残念ながら完治することは難しいかもしれません。
なので購入する際は、金魚の泳ぎ方などをよく観て選んだ方が良さそうです。
しかし転覆病は内蔵の不良による病気なので他の金魚やメダカ、熱帯魚に感染することはありませんので、その点については安心してください。
転覆病の治療法
転覆病は治療で完治するのが難しい病気です。
しかも再発の可能性も高い病気なのです。
まずは転覆病の治療方法は原因となった寒〜い環境を改善してあげましょう。
[25度〜26度]くらいの少し暖かい温度設定で塩水浴(塩浴)をします。
塩水浴(塩浴)の期間は[1週間]くらいです。転覆病の闘病は長い時間を要します。
[注:水草水槽には塩を入れないようにしましょう。]
しかもその間は餌を極力減らし、可能であれば[絶食]で塩水浴を行いましょう。
ただし、[絶食]の栄養不足で魚を死なせてしまっては元も子もありません。様子を見ながら対応してください。
水草水槽の方は魚を隔離して別の水槽で塩水浴(塩浴)させてあげましょう。
また、水温は一気に上げてしまってはダメです。
一日に数度ずつ、本当に少しずつ温度を上げていきましょう。
塩水浴(塩浴)は0.5%濃度の塩水で行います。
[0.5%濃度は水1リットルに対して塩5gです。]
先述しましたが転覆病は完治まで時間がかかる病気のため、治療は長期に渡ります。頑張ってください。
何度も言いますが、塩水浴(塩浴)中はエサを控えるか絶食させましょう。
他の調味料やアミノ酸がまざっているような塩は使わないようにしましょう。
魚の塩水浴用の塩も売っています。