アカハライモリの飼い方

Add a one-line explanation of what this file represents

アカハライモリはサイズが10cm前後の黒い体に赤いお腹が特徴の日本固有の両生類です。

お腹が赤いことから「アカハライモリ」という名前がつきました。

日本で単にイモリと呼ぶのはこのアカハライモリの事がほとんどです。

【イモリの仲間】
イモリの仲間はヨーロッパからアジア、アフリカ北部、北アメリカや中央アメリカの一部などに広く分布しています。

アカハライモリは、日本の本州や四国、九州とその周辺の島々に分布していて、イモリの中ではもっとも北に分布しています。

国内ではアカハラや、単にイモリと呼ばれることも多く、日本の固有種でもあることから、ニホンイモリとも呼ばれています。

【 [ちょっとややこしい!両生類と爬虫類の違いって何?] はこちら】

アカハライモリは水草の多い水の綺麗なところを好む傾向がありますが、少し前までは日本中の水のあるところの多くの場所に生息し、いたるところで見ることができました。

しかし環境の変化から、近年では個体数が減少し、現在のところ絶滅の恐れはないとされていますが、環境省では準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに掲載しています。

アカハライモリはフグと同じテトロドトキシンという毒をもち、身の危険から守っています。

お腹の赤黒のマダラ模様は毒性生物であることアピールであると考えられています。

アカハライモリを飼育する際は触った後は手洗いを忘れないようにしましょう。

アカハライモリは日本の水田や池、ほとんど流れのない川など、流れが緩やかな水中に生息しています。

繁殖期以外は水辺の近くの林や湿地などの水気の多い枯れ草の下などに潜んでいます。

食性は肉食性でオタマジャクシやミミズ、昆虫などを食べているそうです。

イモリは寿命が10〜20年と、とても長生きです。

アカハライモリは大変高い再生能力があるそうです。

尻尾などが切れてしまっても骨まで再生することができるほか、指先や目のレンズなども再生することができ、その能力の高さは医学的にも注目されているそうです。

【学名】
Cynops pyrrhogaster

【種目】
有尾目イモリ科イモリ属

【分布】
本州、四国、九州、佐渡島、隠岐、壱岐、大隅諸島、中之島など

【サイズ】
オス_10cm、メス_13cmくらい

【寿命】
20年程

飼育条件

[温度]20度〜25度

[ 餌 ] 冷凍赤虫、人口餌

【水質について_詳しくはこちら】

[注意点]
アカハライモリ飼育でのトラブルで一番多いのが飼育ケースからの脱走です。

アカハライモリの体表は粘膜で覆われているためガラスや壁を登るのことは容易です。

小さな隙間から簡単に脱走してしまいます。

そんなことがないように、脱走されにくいケージ選びや隙間を塞ぐ対策を施しましょう。

アカハライモリは気温が10度より下がると、陸上で落ち葉などの下で冬眠します。

陸上のスペースに湿ったミズゴケを引いて温度の安定する玄関などにおいて冬眠させましょう。

アカハライモリ飼育では飼育ケース内は陸上と水辺を分けてレイアウトすることが重要です。

水を入れすぎず、水深は浅くして流木などで陸地になるスペースを設けましょう。

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

アカハライモリは肉食ですので、イモリの口に入る大きさの生き物は避けた方が良いでしょう。

繁殖

アカハライモリは繁殖期になるとオスは婚姻色として尻尾がとても綺麗な青紫色に発色します。

アカハライモリは産卵をする際に卵を1つずつ水草や石に産みつけます。

そのため水草を入れておくと繁殖しやすくなるので、アナカリスなどの茎が細くて葉の細かい水草を入れておけば良いでしょう。

あとは成熟したオスとメスがいてペアができていれば、低い水温から上がり始めるタイミングで自然に卵を産みます。

生まれたアカハライモリの幼生は、ブラインシュリンプを沸かして餌としてあげましょう。

二ヶ月ぐらいたつと手足が生えそろい、親のアカハライモリと同じ飼育ができます。

【アナカリス(オオカナダモ)の情報はこちら】