2018年6月3日〜
広めの家を好き勝手にリノベーションしてみたかった私たちは、いい感じの条件の家をずっと探していました。
条件は以下2点
【パソコンで作業ができる離れがある事】
【広い方が良いので田舎環境でも可】
細かな好みはもっとたくさんありますが大きくはこの2点に絞って[あったらいいな]くらいの軽い気持ちで探していました。
そしてこの年の2月にとてもいい感じの物件と出会い、リノベーションの話を進めていました。
ここがその物件!この日も現場で打ち合わせ。
状態が綺麗な結構立派な日本家屋です。
ここは和室達。
建具も全部いい物が入ってます。
手前の障子も下半分を開けられる雪見障子。
綺麗な欄間!
状態もすごい綺麗ですね。
新築だと、欄間を入れたくても二の足を踏みますよね。
言い方が悪いですけど、無駄な出費ですから。
昔の建築物にはそう言った“余裕”が感じられて素敵です。
奥には床の間。
床の間も現在の建築価値観で見ると無駄の極みですね。
違い棚なんて、まぁ絶妙に扱いにくい構造になってます。
ビシッと「まっすぐにしろよ」って思ったりもしますが、
しかし視点を変えると、この一角が“心の余裕の塊”なんです。
いかす書院!
書院は大昔の偉い人が物を読み書きするスペースが発祥。
今はもちろんこんな窮屈な場所で読み書きしません。
現在の書院はスターバックスに取って代わられています。
チョコチップフラッペチーノを飲むスペースがここになります。
奥にも和室が広がります。
どんなリノベを施すか妄想が膨らみます。
光の入り方が良い感じです。
日本家屋は冬は太陽の位置が低いので家の中まで光が入り、夏はその逆で庇が直射日光を遮ってくれます。
良い部分は残して、新しいデザインも取り入れる。
そんなデザインにしたいと思ってます。
イメージは明治の[文明開化]!
和と洋がいびつに混ざりあっている、あの感じ。
[袴にブーツ]、[着物で蒸気機関車]。
次はキッチン。
キッチンやお風呂、トイレなどの水回りは普通に最新の製品を入れようかと思ってます。
そこを格好つけて生活が窮屈になるのは嫌なので。
昔、大学時代に先輩がアンティークのフォルクスワーゲンビートルに乗っていて、冬はまぁ寒い!
真夏は車の中が暑すぎて、外に出ると涼しく感じるほど!
そこで若き日の私は[生活の利便性が絡むものは新しいモノの方が良い]という価値観が芽生えたのでした。
あくまで個人の価値観です。
台所からは後で紹介する離れへ行けます。
サザエさんで三河屋のサブちゃんが入ってくるトコロです。
サブちゃんは密かに伊佐坂先生の長女、浮江さんに憧れています。
綺麗な寄せ木細工(パーケットフローリング)の洋間!
NBA好きとしてはボストンセルティックスの本拠地のフローリングを思い浮かべます。
ポール・ピアースのファンで2007年前後のケビン・ガーネット、レイ・アレンとのビッグスリーの時は大ファンでした。
しかし残念ながら今はウォリアーズファンなのでこの床は張り替えることにします。
レンガ造りの暖炉もありましたが、、、多分持て余すので撤去します。
よし2階も行ってみよう!
2階はこんな部屋とか
こんな部屋とか
こんな部屋とか
いい感じの部屋達です。
でた!当時1歳9ヶ月の娘!
ハイハイここは危ないから下へ行くよー!
次は母屋から外に出て離れと倉庫を見学します。
ここの通路を通って!
離れへお邪魔しまーす。
離れにも台所があります。
こちらは結構使い込んだ印象。
もしかしたら、元の家主さんはこっちをメインに暮らしてたのかな?
奥は居室や縁側、トイレ、押入れ等。
十分暮らせる設備が整っていますが、ここは事務所へと改造する事が決定しています。
どんどん進むよー!
ここは結構しっかりした鉄筋コンクリート造りの倉庫です。
これは地味に便利!
どこにしまって良いのかわからんモノってありますもんね。スタッドレスタイヤとか。
何だここは!
倉庫の上がバルコニー風になっている!
これは、、、アメリカのお父さんみたいにバーベキューでもするか!
コストコの会員っていくらやろ?
その後、工務店とリノベーションの構想・妄想を何度もすり合わせしました。
2018年6月26日〜
この日から施行開始!
最初は解体から。
まずは古い水回りを全部解体だよ。
凄い!
そして天井はぶち抜きます!
古い壁も取っ払います。
後ろに立てかけている大きな板は、暖炉の上部に使用されていた太〜い板。
これ!
実は後で床の間にテレビ台として蘇ります。
縁側の上もぶち抜きます。一気に開放感が出ましたね。
キッチンは跡形もなくなりました。
ここの壁もなくなる予定。(耐震性の関係で半分だけ残すことになりますが。)
これ、ストレス溜まっている若者にバット持たせたらタダでやってくれんじゃない?
和室もこんな感じ!
2018年6月26日
今日は梅田のグランフロント内[サンワカンパニー]に水回りの打ち合わせ。
この会社の商品はいろんな形が選べてすっごいお洒落なんです。
こんな感じとか
丸い洗面台とか!
カクカクの洗面台とか!
迷いに迷いその日では決めきれず、後日この丸型の洗面台にしました。
この会社の良いところは、提示価格がそのまま販売価格というところ。
この業界のカタログ価格の表記はややこしくて、
40万円って記載されているAの商品は販売代理店を通すと25万円です。
50万円と記載されているBの商品は販売代理店を通すと20万円です。
みたいに見積もりを取らないと購入額がわからない事が多くて面倒くさいんです。
それに比べてここは価格がそのまま販売価格なので話が早い!
興味津々!
2018年7月1日〜
この夏は近くでカマキリ赤ちゃんが生まれたみたいで至る所にちっちゃいカマキリがいました。
この日も解体はどんどん進みます。
床も壁も無くなりました。
トイレやお風呂も無くなりました。
和室もスッキリ!
離れも床、天井ともに取っ払います。
ここはデザイン事務所になるので床を抜いてコンクリートを流し込む予定。
欄間は後で使用するので一時避難しています。
ちなみに欄間の上の土壁も抜いてもらってます。
建具の避難場所はコンクリの倉庫!
2018年7月11日
この日は訳あって遠出です。
アンティークの渋い建具を購入したので滋賀県まで出張なのです。
このお宅は貴重な骨董品だらけの大豪邸でした。
「ちょっとお茶でも」と声をかけて頂き、少しの時間お茶を頂きながらコレクションを拝見しましたが凄すぎでした。
アンティークなんで郵送が高くなるという理由で受け取りに行きましたが、搬出搬入が緊張します。
こんな感じのナイス建具!
解体も終わり少しずつ準備が整って来ました。
新しい枠組みがどんどん進みます。
2018年7月14日〜
今日も現場に行きます。
だいぶ形になって来ました。
この奥、和室の一室は壁で塞ぎ洋室として蘇る予定です。
ここは広くてズドーン!と開放感のあるダイニング・キッチンになる予定!
現場を見ながら詳細を打ち合わせしながら進みます。
[国土交通大臣認定品]と書いてあります。
何だか耐震材としていいヤツだとか何とか言ってました。
まぁ要はいいヤツって事!多分。
真面目なフリしてあーだこーだ話してます。
理想や希望だけ伝えて本職のプロに任せておけば大丈夫です。
工務店さんとおしゃべり。
この社長、凄い良い人でした。
2018年7月22日〜
よし!今日も行くぞ!
すごい出来てきました!断熱材びっしり!
こんな高い天井でどうやって作業するんやろ?
さすがプロ!
事務所もコンクリ流し込み前の砂利がびっしり!
この辺りからは自分たちも作業に参加します。
家の中を白黒にする為、柱を黒くしていきます。
土壁部分は真っ白の漆喰を塗っていきますが、また後で。
この年は記録的な猛暑で吹き抜けの天井付近は灼熱地獄!
元々塗っていたワックスをとる為にやすりをかけて
後で隠れるトコロ以外には綺麗に仕上げるために養生テープを貼ります。
ひたすらステインを塗っていく!
ステインは染み込む塗料なんで、染み込んで染み込んで中々作業が進みません。
今回使用したステインはこちら。
画面では黒く見えてますが、暗い焦げ茶色です。
ステインの特徴は染み込んで着色する塗料なので木目が残るところです。
元々こんな色の木材か!ってほど自然な色合いになります。
こんな和風の部屋の柱をペンキとかでピカピカにしてしまうと風情もクソもないですからね。
仕事の合間に駆け付けて、時間があれば塗る!
塗る!
補充して
塗る!
そして日本三大祭天神祭!
2018年7月29日〜
だいぶ仕上がってきました。
ここも!
なんか顔みたいですね。
コンセントや車のライト、その他にも点が3つで顔みたいに見える現象を[シミュラクラ現象]というそうです。
いつか、こんな感じの顔に見える写真を集めた[シミュラクラ展]をすると面白いかも。
事務所も!
この頃には何と工務店のスタッフさんがステイン塗りも手伝ってくれました。
これもひとえに私たちの熱意が伝わった・・嘘です工務店さんの優しさのおかげです。
この会社は社長を始め、親切な人ばっかりでした。
会社や企業って社長の雰囲気が社員にも伝わるし、また似た考え方の人が集まるんだなって思いました。
本当にありがとうございました。
ちなみに今回お世話になった会社は[株式会社ベストバリュー]という会社です。
突然の変更などにも快く対応いただき感謝です。
2018年8月5日〜
今日は娘と姪っ子と地元のお祭り!
盆踊りを踊ってきました。
この頃は毎日が変化でした!
システムキッチンはまだ!
ここの照明はおっきい白い提灯みたいな丸い和紙の照明にする予定!
アンティークの建具も設置されてます。
ここの通路は塞いでしまって洗面所になります。
お風呂場の脱衣所に洗面所があるのが一般的だと思いますが、外に出してしまった方が都合が良いのです。
なぜなら誰かの入浴中に手を洗ったり歯磨きしたりとできるからです。
脱衣所も広くなるしね。
2階も綺麗になってきました。
土壁は後で自分達で真っ白の漆喰を塗ります。
事務所も綺麗!
リビングも
寝室も
玄関に大きな照明も入りました。
迷いに迷ったサンワカンパニーの洗面台も入りほぼ完成!
Before After/リビング
Before
After
Before After/ダイニング・キッチン
Before
After
Before After/水回り
Before
After
Before After/廊下→洗面所
Before
After
Before After/2階
Before
After
Before After/2階
Before
After
Before After/寝室
Before
After
最後に
最後にアマゾンエコーを設置します。
設置場所は書院!
その後
その後、真っ白の壁を目指して土壁に漆喰を塗っていきます。
今回塗る漆喰は
素人にもうま〜く濡れーる商品です。
こんな感じではみ出さないように養生テープを貼っていき
塗っていきます。
一度、漆喰塗りに慣れた頃に養生テープなしでも綺麗に濡れるんじゃない?と思い柱周りの養生テープなしで塗りましたが、凄いはみ出て見栄えが悪くなりました。
養生テープはしっかり貼りましょう。
ちなみに普通は塗装の際に下地としてシーラーを塗りますが、それはなくても大丈夫でした。
最初はシーラーを塗っていたんですが大変なので途中から漆喰を直塗りしたら全然問題ありませんでした。
もしかしたら土壁によるのかな?
その後もどんどん塗っていきます。
こんな感じ!
この写真は一番右下のスイッチがある壁が壁紙でそれ以外は漆喰です。
ほら、綺麗なもんでしょう。
左が漆喰、右が壁紙。
引越しから1年以上経ちますが、今でも時間があれば少しずつ塗っています。
観葉植物もいっぱいにします。
手前はパキラ。奥がストレリチア・オーガスタ。
オーガスタの大きくなるスピードはすごくて一年で一番大きな鉢に植え替え!
秋に購入して翌春にはこの大きさ、夏にはさらに大きくなりました。
棕櫚竹(シュロチク)
[ストレリチア・オーガスタ]と[棕櫚竹(シュロチク)]はカッコ良くて大きくなり、さらに育てやすいのでシンボルツリーとしてお勧めです。
奥にいるのは[リクガメ]。ギリシャリクガメです。
名前はブギー!
昔のアメリカのファンクバンド、[アースウィンド&ファイアー]の名曲[ブギーワンダーランド]からとりました。
家族になって10年くらいですが、リクガメって何歳まで生きるんだろ?
これが散歩中のブギー!
これは株分けした棕櫚竹(シュロチク)
苔の盆栽。
シダ植物。
という事で古民家に引っ越して1年経ちましたが、これからも色々とアップデートしていきたいと思います。