サザンプラティフィッシュ / プラティの飼い方

サザンプラティフィッシュは、メキシコ原産のカダヤシ目カダヤシ科に属する熱帯魚で単にアクアリウムの世界では一般的にプラティと呼ばれています。
※以下プラティと記載

プラティはカダヤシ目カダヤシ科に属する小型の淡水性熱帯魚の1種で、体長は4~6cm程度のまん丸とした体型の可愛い熱帯魚です。

メキシコやグアテマラ、ホンジュラスなどの中米が原産で穏やかな流れの淡水域に生息しています。

プラティは体高が高くてしっかりとした体形をしており、グッピーやブラックモーリーと同じように、卵胎生メダカと呼ばれ、卵ではなく稚魚の状態で生まれてきます。

一度交尾したオスの精子をためることが出来るため、稚魚を一度産むとオスがいなくても数回産む場合があります。

プラティはその他、レッド・プラティ、ブルー・プラティ、サンセット・プラティなどの綺麗な色彩の種が存在します。

【ちなみに卵胎生とは】
卵胎生とは卵を母魚の胎内で孵化させてから稚魚の状態で出産することを指します。

魚類のほとんどが卵生です。

卵生の魚類は交尾をせず、メスが産み付けた卵にオスが精子を体外受精しますが、卵胎生の魚類は体内受精の必要性があるため、交尾をするためにオスの尻びれが交尾器として発達したゴノポディウムという生殖器官があります。

卵胎生は卵生から胎生への進化上の段階と考えることができます。

胎生の動物は子がより成長し、大きい体で、生き残りに有利な状態で生まれる傾向が強いためです。

【学名】
Xiphophorus maculatus

【種目】
メダカ目メダカ亜目カダヤシ目カダヤシ科

【分布】
メキシコ、中米

【サイズ】
4〜6cm

【寿命】
1年〜2年

飼育条件

[温度]22度〜28度(25度前後)

[水質] 中性~弱アルカリ性
【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ] 人口餌

[注意点]
プラティは他の小型熱帯魚と比べて、飼育・繁殖が簡単な部類に入る熱帯魚です。

気がつけばいつの間にか稚魚がいることもよくあります。

プラティの飼育水槽は小さなサイズの水槽で可能ですが、いつの間にか稚魚が生まれている事が多々ありますので、少し大きなサイズの水槽で飼育し始めるのも良いでしょう。

プラティは弱アルカリ性の水質を好みます。

プラティーは何でも良く食べる熱帯魚なので、生き餌だけではなく、メダカやグッピーなどの小型の熱帯魚の餌を与えても大丈夫です。

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

プラティの混泳は、プラティを攻撃してこない同じくらいの大きさの熱帯魚であれば、色々な魚と混泳が可能です。

同じ卵胎生のグッピーや、ネオンテトラなどのカラシン、オトシンクルスやコリドラス、小型のプレコなどとは相性が良いでしょう。

しかし、プラティは同種同士で喧嘩することがあるので、水草や流木などで隠れられる場所を作るなどの対応をして、プラティのストレスにならないような水槽レイアウトにしてください。

繁殖

プラティを繁殖させるにはまず、オスとメスを同じ水槽に入れましょう。

プラティのオスには後方に突き出した棒状の形をしているゴノポディウムと呼ばれる生殖器官があります。

プラティは卵胎生ですので卵ではなく直接稚魚を生む熱帯魚です。

そのため、一般的な卵生の熱帯魚と比較するとプラティの稚魚は生まれた時から大きくて誕生直後からエサを食べることができます。

稚魚の頃は成長のために栄養がたくさん必要ですので、1日に複数回に分けてエサを与えましょう。

エサは食べやすいように成魚用の人工飼料を小さくすり潰したものや、ブラインシュリンプを沸かして与えると良いでしょう。

特に生餌は栄養価が高いので稚魚の成長を促進できます。

また、先述しましたが、プラティのメスは精子を体内にため込むことができるため、1回の交尾で数回の出産が可能です。

卵胎生の特性から稚魚の生残率が高いこともあり、繁殖力が非常に高いです。そのため、増えすぎて困るケースに陥る方も散見されるので、繁殖はきちんと管理したうえで行ってください。