コリドラス・ピグミー(ピグマエウス)は南米原産の小型のコリドラスで体長は最大でも3cm程度と小さくてとっても可愛いコリドラスです。
その他には細長い体に短いノーズ、体の側面に入る黒と白のラインが特徴です。
コリドラス・ピグミー(ピグマエウス)の故郷は南米ブラジルのアマゾン川の支流の一つマディラ川です。
コリドラス ピグミーはサイズが小さく飼育が容易な事、性格が温和な事など、入門種としては最適で大方の水槽にも適応してくれるでしょう。[注:導入時の水合わせは慎重に]
それではコリドラスの特徴を見ていきましょう。
コリドラスの特徴
コリドラスには微量ながら毒があります。
魚のひれにはスジがありますが、これを鰭条(きじょう)といいます。
そして鰭条には固い棘条(きょくじょう)と柔らかい軟条(なんじょう)があります。
コリドラスはこの棘条(きょくじょう)から毒を出すので、飼育する際は注意しましょう。
またコリドラスは水底の泥の中に口を入れて餌を食べる習性があります。
ナマズやコイ、ドジョウもそうなんですが、大体水底で餌を探すタイプの魚はセンサー代わりにヒゲが生えていますね。
アクアリウムでは、このコリドラスの水底の餌を食べる習性を活用して、他の熱帯魚の食べ残しを食べる、残飯処理係のようなイメージで導入していることが多いです。
しかし、そのままでは終わらないのがコリドラスの実力です。
その可愛らしく泳ぐ仕草や種類の豊富さから段々と魅了されていき、気が付けばコリドラスをメインに飼育しているというマニアの方は枚挙にいとまがありません。
これを機にあなたもコリドラスマニアの仲間入りをしてみてはいかがでしょうか?
生態情報
【学名】
Corydoras pygmaeus
【種目】
【分布】
ブラジル、マディラ川、シパラナ川
【サイズ】
3cm
飼育条件
[温度] 22度〜25度
[水質] 弱酸性~中性
[餌] 人工飼料、生餌
混泳
温和な性格なので他の熱帯魚との混泳は問題ありません。
小型のカラシンなど、同じようなサイズの熱帯魚との混泳が好ましいです。
大型の肉食魚と一緒に飼育すると食べられてしまうので避けましょう。
繁殖
コリドラス ピグミーの繁殖はさほど難しくありません。
知らない間に産卵しているといった感じです。
成熟したコリドラス ピグミーを複数匹飼育しているとオスがメスにアプローチする為に追いかけるようになります。
その後、pHを少し下げたり、水温を少しあげるなどの変化をつけると産卵行動に至ります。
コリドラスはメスが受精の為にオスのお腹にアタックするTポジションという産卵行動があります。
Tポジションが見られたら繁殖は成功です。
あとは若い二人に任せておきましょう状態です。
卵は水槽のガラスやパイプ、流木などに産卵します。
その後、産卵直後の卵を別容器に移し、エアーレーションをかけてあげましょう。
そうすると卵は一週間前後で孵化します。
孵化直後の稚魚はヨークサックと呼ばれる餌代わりのお弁当を持っているのでしばらくは大丈夫ですが、ヨークサックがなくなるとブラインシュリンプ を沸かしてあげましょう。