コーヒービーンテトラはガラスの彫刻のようなキラキラと輝く体に、名前の由来にもなったコーヒー豆のような大きな黒いスポットが入ります。
コーヒービーンテトラを名付けた人のセンスがすごいですね。ただの黒いスポットが入った小型のテトラと紹介されるのと、コーヒービーンテトラと紹介されるのではお洒落さが段違いですね。短所が長所になった感じがします。(コーヒービーンテトラに失礼ですね。すいません。)
とりあえずジェリービーンテトラとこのコーヒービーンテトラの2大[ビーンテトラ]は名前で魅力が1割増しています。
しかしコーヒービーンテトラは南米出身で、ジェリービーンテトラの方はアフリカ出身なので出身地は全然違いますけどね。
というかコーヒービーンテトラが南米産というのもぴったりでいいですね。
コーヒービーンテトラの出身はブラジルやベネズエラです。ブラジルは言わずもがな有名なコーヒーの産地ですがベネズエラはどうでしょう。
調べてみるとベネズエラで作られているコーヒー豆は日本でも馴染み深いアラビカ種ですが、他の南米の国々で作られているものとは違って[個性的]な味わいが特徴なんだそうです。
アラビカ種の中でも酸味が少なく優しい味わいで、独特な苦味と繊細な味わいは良い意味で[南米らしくない]コーヒーなんだそうです。
これはまさにコーヒービーンテトラの性格を説明しているのかと思うほどぴったりです。
コーヒービーンテトラは大人しい温和な性格ですが、気性が荒くなる時もあるそうで、まさに[個性的]な味わいが特徴ですね。
とは言え様子を見ながらだと同サイズの熱帯魚との混泳は大丈夫そうです。
【テトラとは】
カラシン目カラシン科の小型の熱帯魚のことです。
多くの種類が南米出身で、サイズは数センチほどの小さい熱帯魚です。
【カラシンとは】
コーヒービーンテトラはカラシンという種類の熱帯魚です。
カラシンの特徴は背びれと尾びれの間に[アブラビレ]という小さなヒレがある事と、あごに歯が発達していることです。
カラシンの種類は多く、約1600~1700種類ほど存在し、主にアフリカと中南米に生息しています。。
これはグループとしてはかなり多い方の部類で、ネオンテトラなどの小さな熱帯魚から、ピラニア、ゴライアスタイガーフィッシュなどの大型の熱帯魚までが入ります。
【学名】
Hyphessobrycon takasei
【種目】
カラシン目カラシン科
【分布】
ブラジル、ベネズエラ
【サイズ】
5cm
【寿命】
2年〜4年
飼育条件
[温度]
24〜27度
[水質]
コーヒービーンテトラは南米出身ですので弱酸性〜中性の水質を好みます。
[ 餌 ]人口餌
[注意点]
コーヒービーンテトラは餌は人工餌で大丈夫ですがなんでもよく食べますのでコーヒービーンテトラの為にも生き餌や冷凍赤ミミズなどバランスよく食べさせてあげましょう。
現地では群泳している熱帯魚なので単独飼育をするとストレスで調子が悪くなります。出来るだけ複数飼育で群泳させてあげましょう。
混泳
コーヒービーンテトラの性格は非常に温和ですので、混泳はしやすいでしょう。
コーヒービーンテトラ側から攻撃を仕掛けることはありません。
ただし、コーヒービーンテトラに攻撃をするような熱帯魚や、大型の肉食魚などは食べられてしまうので混泳はできません。
コーヒービーンテトラは群泳の性質を持つ熱帯魚なので10匹、50匹、100匹と水槽のサイズに合わせて沢山群泳させてあげましょう。
具体的な混泳相手としては、同じような種類のネオンテトラ、カージナルテトラ、ラミーノーズテトラ等のカラシン。
水槽の底で生活する、オトシンクルス、コリドラス・ローチ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、レッドラムズホーン等がおすすめです。
繁殖
コーヒービーンテトラの繁殖は、難しいとされているカラシン科の中では比較的容易な方とされています。
コーヒービーンテトラはばらまき型の産卵方式をとる熱帯魚です。
なので他のばらまき型の小型カラシンの産卵準備を引用すると良さそうです。
水質や水草などの環境が良ければ知らない間に産卵して稚魚が生まれていたりしますが、ほとんどの場合が知らない間に他の成魚に食べられてしまっています。
なので、コーヒービーンテトラなどの小さな熱帯魚の繁殖は産卵のことより食卵の事を注意する必要があります。
若い健康な成魚を用意する
コーヒービーンテトラの制御を用意しましょう。
まず、オスとメスを分けます。メスのお腹は卵があるので膨らんで見えます。
繁殖は雌1匹に対して雄を2匹~3匹程度の割合でペアリングすると確率が上がります。
【産卵用の水槽を準備します】
ピートモスなどで、pH5.5前後の弱酸性水を用意して、水温は26度にします。
そして部屋のカーテンを閉めたり照明を暗くするなどして薄暗い環境を用意しましょう。
ブラックウォーターには抗菌・殺菌効果があり、故郷のブラジルやベネズエラの川に水質の環境が似ているので、ピートモスやマジックリーフなどを用いてブラックウォーターの環境を作るもの効果的です。
園芸用の鉢底ネットなどで水槽の上下を分けます。
上の部屋でコーヒービーンテトラをペアリングして、卵を産むと、ネットを通り卵だけ下におちます。
【稚魚の世話】
卵が確認できましたら、水槽の水温を30度くらいまであげましょう。その際、親魚は元の水槽に戻します。
コーヒービーンテトラの稚魚が生まれたら、最初は小さすぎて普通の餌は食べられません。
インフゾリアを与えるか卵黄を溶かしてあげましょう。少し大きくなる生後1週間くらいでブラインシュリンプ、すりつぶした人口餌など、そこから大きさに応じて通常の餌と段階を上げてえさエサをしていきましょう。