日本のカエルを代表するアマガエル。
本当の名前はニホンアマガエルといいます。
梅雨の時期になると草むらや、草木の生い茂る水辺、ちょっとした水たまりなどでも見かけますね^^
ちょこんと座った愛くるしい姿がとっても可愛いです♡
でも、茶色い模様の入ったカエルや、つるっと全身が黄緑色のカエル、目の周りにアイラインが入ったカエルなど似ているカエルがいっぱいいます。
アマガエルとはどんな違いがあるの?
今回は、ニホンアマガエルを中心にカエルについて少し説明して紹介していきたいと思います。
日本のカエル
世界にはなんと約6500種類ものカエルがいます!
その中の40種類以上が日本は生息しています。
さらにその40種類以上のカエル達は大きく6つのグループに分けることができます。
[ヒキガエル科]、[アカガエル科]、[アオガエルv]、[ヌマガエル]、[ヒメアマガエル科]そして皆さんがよく見るニホンアマガエルのグループ[アマガエル科]です。
[ヒキガエル科]
おっきくてのそのそ歩いて焦げ茶色でイボイボ。ガマガエルなどです。
[ヌマガエル]
赤茶色〜灰色の小さいカエルです。西日本に生息。
[アカガエル科]
ヒキガエルがお相撲さんならこちらは陸上選手、筋肉が発達して俊敏。
[ヒメアマガエル科]
ちっちゃくて丸くて赤茶色で少し変わった奄美諸島と沖縄諸島にいる日本最小のカエル。
[アオガエル]
アマガエルにとってもよく似た綺麗な黄緑色の体。大きさがアマガエルの2倍程
この中で一番アマガエルにそっくりなのが[アオガエル]です。
ただ、ニホンアマガエルの特徴となる鼻から目にかけてはいる黒いアイラインがアオガエルにはありません。
ニホンアマガエルもシュレーゲルアオガエルも周りに合わせて体の色を変えますが、目の模様で区別がつきます。
シュレーゲルアオガエルは全身黄緑色ですが同じ仲間のモリアオガエルは茶色のまだら模様が入っていたり入っていなかったりします。
ニホンアマガエルに毒はある?
両生類の皮膚からは皮膚分泌物には毒性があることが多いです。
とってもかわいいニホンアマガエルも実は皮膚に毒を持っており、目に入ると炎症を起こしたり、最悪の場合は失明の恐れもあります。
ニホンアマガエルは湿気の多い場所が大好きです。
そういった場所はカビなどが繁殖しやすい環境なのでカエルはそのカビなどの雑菌から身を守るため皮膚から毒を分泌しているそうです。
ニホンアマガエルの毒は弱いので触るだけなら毒の被害を受けることはありませんが、触った手で目をこすったり、物を食べたりすると先述したように取り返しのつかない状況を招く可能性もありますので、ニホンアマガエルだけでは無くカエルや両生類を触った後はしっかりと手を洗いましょう。
カエルの体と体色の違い
カエルの色は、保護色で周りに合わせた色になっています。
木の上で暮らすアオガエルは、草葉と同じ緑色、地上で暮らすヒキガエルやアカガエルは土や枯葉に似た茶色、水辺で暮らすトノサマガエルの模様は濁った水に浮いた枯れ葉の模様になっています。
体色だけではなく、住んでいるエリアにあった体になっています。
ヒキガエルの指は土が掘れるように固くなっていますし、トノサマガエルの後ろ足には大きな水かきがついています。
そして我らがアマガエルはツリーフロッグと呼ばれ、草木に登りやすいように指の先が吸盤になっています。
それではニホンアマガエルのオスとメスの見分け方はわかりますか?
まず、カエルの声が聞こえてきたらそれはオスです。
カエルのオスは[鳴嚢(めいのう)]というのどにある袋を膨らませて大きい声で鳴きます。メスにアピールしているんです。
[鳴嚢(めいのう)]はメスにはないのでメスはあまり鳴きません。
[鳴嚢(めいのう)]を膨らませているのはオス。
口のすぐ下、[鳴嚢(めいのう)]の上あたりが黒くなっているのはオス。
カエルはなぜ水の中に卵をうむの
カエルは大昔に水中で暮らしていたサンショウウオのようなご先祖さまから進化して陸で暮らすようになりました。
今でも卵には硬い殻がないので陸の上で卵を産むと干からびてしまうのです。
そのためお母さんガエルは水辺に戻ってきて卵を産みます。
子供も陸で暮らせるようになるまで水の中で暮らします。
子供のうちはエラで呼吸しますが、肺から呼吸できるようになると陸に上がります。
【参考】
[カラー自然シリーズ/アマガエル]
[なるほど図鑑オスメスずかんどっちがオス?どっちがメス?]