生きた化石古代魚をムック

By Greg Hume (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
By Greg Hume (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

アロワナやアリゲーターガーに代表される生きた化石、古代魚。そんな古代魚(こだいぎょ)の世界を覗いてみましょう。
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古代魚といえばまず思い浮かぶのがシーラカンス。

Coelacanthiformes

シーラカンスが絶滅したと言われる7000万年前は中生代の白亜紀、恐竜の跋扈(ばっこ)するロマンあふれる時代です。
どこか恐竜っぽいいでたちも納得ですね。
ただシーラカンスは今でこそ代表的な古代魚の一つとして挙げられますが、1938年の生体発見は世界的なニュースとなりました。
南アフリカのイーストロンドン博物館の学芸員ラティマーさんが標本製作の為に地元の漁港でチャラムナ川河口付近で水揚げされた魚の中から青い鱗のシーラカンスを見つけたと言われています。

でもそもそも古代魚って何なの?

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古代魚とは、シーラカンスのように中生代や古生代から絶滅せずに現在まで生き残ってきた魚類の総称で、はっきりした定義のない「大昔から姿が変わっていないかっこいい魚」という意味で使われています。

特徴として、分布域と個体数が限られていること、大型の肉食魚であること、空気呼吸ができること、かっこいいことなどが挙げられる。

それでは代表的な古代魚をあげていきましょう。

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●ピラルクー

By Shizhao (Own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

最大で体長5m以上になる世界最大の淡水魚の一つで鱗のフチが赤く、とってもかっこいい魚です。
南米のアマゾン川流域に分布し、沼地や川の流れのゆるい所に生息しています。熱帯の淡水域では水の温度が高く酸欠状態がおこりやすいのですが古代魚は空気呼吸ができるので大丈夫です。
おろし器のようなザラザラの硬い舌で小魚をすりつぶして食べます。

●アロワナ

By Ginkgo100 (Own work) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

アロワナはピラルクー程ではありませんが比較的大型で観賞魚として人気の高い古代魚です。
性格は温和で、下あごがせり出したような大きく開く口が特徴的。水面より上にいる虫にとびつき捕食することが出来る。
その姿、優雅な泳ぎ方から中国では「龍魚」と呼ばれ幸運を呼ぶ魚として扱われています。
それではアロワナを大きく4つに分けて紹介します。

●シルバーアロワナ

By User:Qwertzy2 (Taken by User:Qwertzy2) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

アマゾン側に生息している白くて綺麗な最もポピュラーなアロワナです。体長は1mほどです。

●ブラックアロワナ

黒アロワナ
幼魚時代の黒い体からブラックアロワナと呼ばれますが成長するにつれて少しずつ黒い色が薄くなってきます。
ヒレのフチに色が残るとてもスタイリッシュなアロワナです。体長は1mほどです。

●アジアアロワナ

By Ginkgo100 (Own work) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

アロワナの中では一番多彩な色彩で人気の種類です。
その色により呼び方が変わり金色の体色を持つ「金龍」、全身が真っ赤に発色する「紅龍」、黄色やオレンジ色に発色する「黄龍」、銀色の体色でピンク・青緑の模様が入る「青龍」などです。体長は90cmほどです。

●ノーザンバラムンディ

By Karelj (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

パプア・ニューギニアやオーストラリア北部の河川に生息する、体高が高くずんぐりした体型の少し小柄なアロワナです。
体色は赤みがかった褐色で、金属的な光沢を帯び、鱗にピンク色の斑点が入ります。体長は60cmほどです。

●アリゲーターガー

By Greg Hume (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

ワニのような見た目の2mほどの古代魚です。
アメリカ、メキシコ、ニカラグア、コスタリカの湖沼や大きな河川の下流域などの流れの穏やかな場所に生息し、なんと淡水と海水どちらでも生きていけます。
その恐そうな見た目とは裏腹に温和な性格で、主に魚やエビ・カニなどの甲殻類を食べます。

●ポリプテルス

Stan Shebs [GFDL, CC BY-SA 3.0 or CC BY-SA 2.5], via Wikimedia Commons

ポリプテルスとは「多くのひれ」を意味する言葉で、背びれが10枚前後あるのが特徴のザイール、スーダン、セネガルなどの熱帯アフリカに分布する古代魚です。
昆虫、甲殻類、小魚、カエルなどを捕食します。

●ハイギョ

Tannin at the English language Wikipedia [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

一番シーラカンスに近い古代魚。
肉鰭類(にくきるい)と呼ばれるヒレが手足のようになっている古代魚です。
大昔の恐竜の時代に魚類が陸上にあがり両生類になる、その進化の中間に位置する存在です。
肉鰭類は現在シーラカンスとハイギョのみである。

 

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古代魚が「生きた化石」と呼ばれるわけがご理解いただけたでしょうか。
人類(アウストラロピテクス)がこの地球に誕生したのが約400万年前、そこから今の人類の姿進化しました。しかし古代魚は7000万年以上前から同じ姿で生きてきたのです。
古代魚ってロマンの塊ですね。

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