ベタって不思議!ベタを飼育する前に知っておく事

とっても綺麗で優雅に泳ぎ、それでいて気性の荒い小さなファイター[ベタ]。

皆さんベタという熱帯魚をご存知でしょうか。^^

詳しい事は知らなくても熱帯魚屋さんやホームセンターなどで小さな容器に入れられて売られている姿を見かけたことがあるのではないでしょうか。

今回はそんなベタの事を紹介したいと思います。♪(´ε` )

ベタはタイのメコン川流域原産の熱帯魚で[ベタ・スプレンデンス]という魚を色鮮やかに品種改良した魚のことで、現地では闘う魚としても知られる美しい魚です。

By Francisco Anzola (Navigating the Mekong) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

小さな川や田んぼ、水溜りなどに生息し、とても濁った水の中で生活しています。

酸素の少ない濁った水で生活しているためラビリンス器官という呼吸器官を持っており、水面の空気を直接取り入れる肺呼吸が可能なのです。♪( ´θ`)ノ

ラビリンス器官の図鑑はこちら

Anandarajkumar at the English language Wikipedia [GFDL], via Wikimedia Commons

また、とても縄張り意識が強く、同種のオス同士が鉢合わせるとフレアリングという威嚇行為を行い、どちらかが力尽きるまで闘う習性があります。

uparuo_gakuburu3

ベタはその綺麗な容姿も特徴的で、ヒレが大きく広がる[ハーフムーン]王冠のようなヒレを持つ[クラウンテール]ヒレの短い[プラカット]など様々な種類が存在します。

それでは改良ベタを大きく4種類ご紹介しましょう。

トラディショナル ベタ

トラディショナル ベタは原種に比べ各ヒレが長く伸び、美しい姿を持つベタです。

改良されてきた歴史が長いのでカラーバリエーションが豊富な事も特徴といえるでしょう。

By Luca Mandolesi (digital camera) [Public domain], via Wikimedia Commons
特に赤や青が混ざり合ったトラディショナル ベタはよく見かけます。

ショーベタ/ハーフムーン

大きな尾ビレがまるでドレスのように優雅なベタで、尾ビレの開く角度が180度以上に開く個体がこの名称で呼ばれます。

ハーフムーン ベタは遺伝子や親魚だけで決まるものではなく、フレアリング によるトレーニングでさらに綺麗に開くようになります。

By Daniella Vereeken (Flickr: HM Orange M – Sarawut) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

ショーベタ/クラウンテール

ヒレの軟条が突出した形状からクラウン(王冠)の名で呼ばれ、先端だけが分岐するようなコームテールから発展した品種といわれています。

深く切れ込んだものほど評価が高く人気です。

Anandarajkumar at the English language Wikipedia [GFDL], via Wikimedia Commons

ショーベタ/プラカット

プラカット ベタは原種に近い短いヒレを持つ種です。

観賞用に改良されたベタとは違い[闘魚]として戦わせるための闘争性を重視して改良されています。♪( ´θ`)ノ

その中でも美しい個体が観賞用に改良されたのが現在のプラカットなのです。

プラカットの中には一回り以上大きな[ジャンボプラカット]や近年人気の錦鯉のような色彩を持つ[コイベタ]など、他とは違った種類も存在しています。^^

【その他のベタの種類はお魚図鑑の[アナバス]をご覧ください】

まとめ

闘魚と呼ばれる気象の荒さで有名なベタですが、その反面人間にとても懐く一面も持ち合わせています。♪(´ε` )

餌をあげる時に寄ってくる事はもちろん、水槽の中のメンテナンス中などにも手に寄ってきたりします。

綺麗なだけでなく、その人懐っこさが人気の秘密なんでしょうね。^^