綺麗な声で鳴く!秋の虫9種類をご紹介!/動画・漢字

虫たちの青春は春から夏のイメージだと思います。

そんな夏も終わり、秋になると涼しくなり過ごしやすい季節になりますね。

秋になると虫たちはどうしているのでしょうか?

おとなしくなり静かに余生を過ごしているのかと思いきや、いやいや草むらに出向いてください。

もしかすると夏より元気に大合唱しているかもしれません。

今回はそんな身近な場所で出会える秋の虫たちをご紹介します。

スズムシ

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鈴虫は黒色の体で、羽をハートの形に広げて鳴いている虫です。

夏の終わりから秋頃に[リーンリーン]と心地よい音色を奏でます。

その音が鈴のようなので漢字では[鈴虫]と書きます。

スズムシは夜行性の昆虫なので昼間は草むらや雑木林などにかくれていて、夜になってから活発に活動しはじめ、あまり跳びはねたりはせずに歩く(走る)ように移動します。

その綺麗な音色を楽しむためにスズムシを飼育する人もいますが、その際はキュウリやナスを餌としてあげましょう。


GRENDEL1997さんのYouTubeより

[鳴き声]

リーンリーン

[大きさ]

10mm〜30mm

[出会える時期]

8月〜10月

[出会える場所]

公園などの草むら、林の中に夜に行くと出会えます。

暗い茂みの地表に生息しています。

マツムシ

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[あれマツムシが鳴いているチンチロチンチロチンチロリン♪]マツムシは童謡[虫の声]のトップバッターですね。

この歌で2番目に登場する、スズムシに姿形が似ていますがマツムシの方は体が薄い茶色でスズムシより少し大きなサイズをしています。

平安時代の和歌などでマツムシの松を待つにかけて謳われたりしたそうです。趣のある、いとをかしな表現ですね。

またマツムシは触覚と後ろ足がとても長い虫で、飛ぶことはできません。

また、マツムシの漢字はシンプルに松虫です。


sphere10nsaさんのYouTubeより

[鳴き声]

チンチロリン

[大きさ]

19mm〜35mm

[出会える時期]

8月〜11月

[出会える場所]

日当たりの良い草地や、河川敷のススキ林

アオマツムシ

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アオマツムシは名前の通り青い(緑の)色をしたマツムシです。

漢字でも青松虫と書きます。

といっても茶色いアオマツムシも存在します。

触覚が長くて羽を使って飛ぶことができます。

木の上で生活するために、マツムシと比べて足が短いです。

アオマツムシは大正時代に日本で見つかり新種として発表されたそうでが、実は外来種なのではないかと言われています。


池田拓史さんのYouTubeより

[鳴き声]

リーリーリー

[大きさ]

20mm〜30mm

[出会える時期]

8月〜11月

[出会える場所]

森林や公園、雑木林の木の上にいます。

市街地でも木がある環境であれば出会えます。

コオロギ

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コオロギは丸い頭で全体的にがっしりした黒い体の虫で、体調より長く細い触覚を持ちます。

漢字では蟋蟀と書き漢名から来ています。

日本で一番出会えるコオロギはエンマコオロギという種類ですが、漢字にすると[閻魔蟋蟀]、とっても怖い名前ですが、由来はエンマコオロギの顔が閻魔さまのように見えるからだそうです。

個人的には閻魔様というよりスパイダーマンに出てくるヴェノムに似ていると思ってます。

昔は今のコオロギとは関係なく鳴く虫の総称としてコオロギと呼んでいたそうです。


水前寺江津湖公園さんのYouTubeより

[鳴き声]

ピリリリリー

[大きさ]

25mm前後

[出会える時期]

8月〜10月

[出会える場所]

草原や畑で出会います。

キリギリス

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キリギリスは緑色や茶色い体の後ろ足がとても長い虫です。

漢字では螽斯と書き、これも漢名ですね。

元々、日本で昔の日本人がキリギリスと呼んでいる虫を中国でこう書いたので当てはめた為、難しい漢字になっていますね。

その後も虫の名前は[キリギリス]や[きりぎりす]など片仮名や平仮名で呼ぶので、他の日本語のように簡略化が進まずに難しい漢字のまま現代に伝わっているのではないでしょうか?

またキリギリスは童話[アリとキリギリス]では怠け者で一日中寝ているイメージですが、実際のキリギリスは夏の初めの暑い時期から泣き始める働き者で、秋限定の虫という訳ではありません。


rarasukekunさんのYouTubeより

[鳴き声]

ギッチョン、ギリリリー

[大きさ]

25mm〜40mm

[出会える時期]

6月〜9月

[出会える場所]

公園などの緑のある場所で日当たりのよい場所

人家の庭などの地上に生息しています。

ウマオイ

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ウマオイは緑色の葉っぱのような体をしていて、頭部から背中にかけて赤茶色の太いラインがあります。

ウマオイの名前は、馬の背中に荷物を載せて運んでいた[馬子]という職業の人が馬を追う時の声に聞こえるところからウマオイと名ずけられ漢字では[馬追]と書きます。


Harry InsectさんのYouTubeより

[鳴き声]

スイーッチョン

[大きさ]

40mm

[出会える時期]

6月〜11月

[出会える場所]

庭の草むらや河川の草地や草むらなど、雑木林周辺の低木上や草地でも見られます。

クツワムシ

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クツワムシは日本のキリギリスのなかまの中では一番大きくなります。

緑色もしくは茶色の体をしていて、葉っぱのような体をしています。

クツワムシの名前の由来はガチャガチャと鳴く声が、クツワという馬の口にはめる馬具が擦れる音に似ていることからついた名前で漢字では[轡虫]と書きます。

開けた場所はあまり好まず、丈の高い草むらやクズの葉などのマメ科の植物の鬱蒼と茂っている場所を好みます。

先述したウマオイに似ていますが、クツワムシの方が一回り大きく、足が長いのでわかりやすいです。


Koo YatagawsさんのYouTubeより

[鳴き声]

ガチャガチャガチャ

[大きさ]

50mm

[出会える時期]

8月〜10月

[出会える場所]

丈の高い草地などに生息していて、クツワムシの体と同じようなはばの広い葉の中にいます。

カネタタキ

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カネタタキは木のある場所で出会えます。森の中だけではなく市街地でも木があれば普通に鳴いているので聞き覚えのある声をしているのではないでしょうか?

[リンリンリン]と鐘を叩くように鳴くのでカネタタキという名前になりました。

カネタタキの漢字は[鉦叩き]です。


mushi64さんのYouTubeより

[鳴き声]

リンリンリン

[大きさ]

10mm〜15mm

[出会える時期]

8月〜12月

[出会える場所]

森林や雑木林、市街地などでも木がある場所

カンタン

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カンタンは淡い緑色をした、細身の体を持つ虫で、意外なことにコオロギの仲間です。

カンタンを漢字で書くと邯鄲と書きます。これは昔の中国の都市の名前、邯鄲から来ているそうですが実際の名前の由来は鳴き声からのようです。

ですが、カンタンは綺麗な鳴き声をしていて、あまり[カンタン]とは聞こえないような気がします。


japanbugmanさんのYouTubeより

[鳴き声]

ルルルル

[大きさ]

11mm〜20mm

[出会える時期]

8月〜11月

[出会える場所]

河川敷や市街地でもクズの葉やよもぎの葉などの茂った草むら。