オロチメダカは全身漆黒の体色をした真っ黒なメダカです。
まさに黒色系メダカの最高峰、ブラックホールの様な存在感!“オロチメダカ”というネーミングに名前負けしていませんね。( ・∇・)
しかもオロチメダカの黒色自慢はこれだけではありません。
メダカは元々の自然界では明るい場所では明るい体色、暗い場所では暗い体色に変化させます。
この反応を“背地反応”と言いますが、オロチメダカはこの“背地反応”をしない品種のため、明るい色をした飼育環境でも真っ黒のままなのです。
明るい場所で体色が薄くなる他の黒系メダカと違い、明るい場所こそオロチメダカの真骨頂が発揮されるのです。
ミステリアスなメダカですね〜。
メダカはこれ以外の種類では、真っ白の魚体をしたシロメダカ、上下対象の体型をでキラキラ光るヒカリメダカなど、バリエーションは豊富です。
メダカは熱帯魚と違い元々日本の小川で生息する魚ですので、野外のビオトープなどで飼育することも可能です。
【メダカ飼育のおすすめ書籍】
【学名】
Oryzias latipes var.
【種目】
ダツ目メダカ科メダカ属
【分布】
改良品種
【サイズ】
3cm
【寿命】
3年
飼育条件
[温度]0度〜38度(繁殖:18度〜26度)
[水質]弱酸性〜中性〜弱アルカリ性
もう少し詳しく水質を解説
【[水質]についてはこちら】
[ 餌 ] 人口餌
[注意点]
オロチメダカは丈夫な魚なので簡単に飼育することができます。
飼育容器としては多岐にわたり、睡蓮鉢、ガラスやアクリルの水槽、大型の衣装ケースや発泡スチロールなどで飼育している人がいます。
上見(うわみ)と横見(よこみ)、どちらから黄金メダカを鑑賞したいかで飼育容器を選びましょう。
【上見(うわみ)と横見(よこみ)】
読んで字のごとく、魚の姿を上から鑑賞することを上見(うわみ)といいます。
それに対して魚の姿を横から鑑賞することを横見(よこみ)といいます。
尾ひれが開くらんちゅうなどは上見(うわみ)が好まれますが、朱文金などのスマートな金魚は横見(よこみ)で横から鑑賞します。
あくまで好みですがメダカは睡蓮鉢などで上見鑑賞の方が趣がありオススメです。
水草はメダカの隠れ家になるだけではなく、水中に酸素を補給する役割や、水を浄化する作用がありますので、なるべく水草を入れた方が良いでしょう。
また、ホテイアオイなどの浮き草タイプの水草はメダカの良い産卵場所になります。
水草レイアウトにする場合は、水草は砂利では育ちません。
底床にソイルを敷きましょう。
アンモニアを分解して水を綺麗にするバクテリアの住処になるのでオススメです。
野外飼育のする際は、水槽の設置場所をできるだけ日当たりの良い場所に置くと良いそうです。
オロチメダカが丈夫で健康な状態を維持でき、病気にかかりにくくなります。
とはいえ、夏場などの気温が高い季節は直射日光で水温が上がりすぎてしまうので工夫が必要です。
すだれなどを半分かけて影を作り、涼しい場所を作るなどしましょう。
混泳
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなど小型のエビや貝類などは大丈夫です。
オロチメダカが食べられてしまうような中型大型の肉食魚とは混泳できません。
メダカは色々と種類が豊富ですが、もともとは同じ魚です。混泳させると交配してしまいますので、種類ごとに分けて交配しないように飼育しましょう。
繁殖
オロチメダカの繁殖はとても簡単で春~秋にかけて産卵をします。
黄金メダカは水温18度以上で日照時間が12~13時間以上の環境下で産卵を行います。
また、エサをしっかり与えていないと産卵に影響しますので、日頃からしっかりと餌やりをしてください。
水槽にオスメス数匹群泳させて飼育水草がいっぱいになるほど水草をいれておきましょう。
しばらく飼育していると、水草に小さな卵を産んでいます。
オロチメダカの稚魚は孵化すると人口餌では大きすぎて食べることができませんが、水槽に発生しているプランクトンを食べているので、特別に餌をあげる必要はありません。
植物性プランクトンが発生した緑色のグリーンウォーターを餌としてあげるか、グリーンウォーターで飼育するのが良いでしょう。
水温や水質の変化がないように水換えは極力しないようにしましょう。
【グリーンウォーターでメダカの稚魚を育てる】
水中で植物性プランクトンが発生し緑色になった水をグリーンウォーターと呼びます。
このグリーンウォーターはメダカや金魚の飼育に大変適しています。
まだ小さすぎて人口餌を食べることのできない稚魚などはグリーンウォーター内の植物性プランクトンを食べて大きくなります。
グリーンウォーターの作り方は、容器に入れた水を日光の当たる場所に置いておくと植物性プランクトンがわき、緑色のグリーンウォーターになります。