ゴールデンハニードワーフグラミーの飼い方/飼育・混泳・繁殖・病気

ゴールデンハニードワーフグラミーはレモンイエローの体色に鮮やかな赤色に縁取っているヒレが特徴の大変キュートな熱帯魚です。

ハニードワーフグラミーの改良品種で、インドなどの水草が生い茂った緩やかな流れの小川や湖などに生息しています。

ゴールデンハニードワーフグラミーはガラス細工のように非常に美しい発色をしており、レモンイエローの体が水草水槽に大変よく映え部屋全体を明るい雰囲気にしてくれるでしょう。

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ガラスの色は通常は無色透明ですが、主に金属酸化物を加えることで鮮やかな色彩を発色します。

その発色は難しく、同じ材料を使ってもガラスの成分が変わると同じ色にはなりませんし、溶融する条件によっても色が変わるそうです。

ちなみに、ゴールデンハニードワーフグラミーの黄色と赤の発色材料は[黄色]が銀、ニッケル、クロム、カドミウム等、[赤]が金、銅、コバルト、セレン+カドミウム等です。

琉球ガラスで赤色の器が高価なのは原材料の価格に左右されている事と、そもそも発色工程も他より複雑みたいです。

ゴールデンハニードワーフグラミーは金や銅、コバルト等を使用しなくても、26度前後の弱酸性の水質でしっかりとストレス無く飼いこんであげると尾ビレの付け根あたりが綺麗な赤色に発色するでしょう。

またゴールデンハニードワーフグラミーは好奇心旺盛で、エサをあげるときによって来てくれたりするほど人懐っこくなり、近種のコバルトブルードワーフグラミーなどと一緒に古くからアクアリウムの観賞魚として親しまれ人気のある熱帯魚です。

【グラミーとは】

ゴールデンハニードワーフグラミーの仲間は東南アジアに生息する熱帯魚で、アンテナと呼ばれる細い腹ビレを持つのが特徴です。

養殖も盛んに行われており、数多くの改良品種も生み出されています。

赤や青、黄色などの色鮮やかな体色はとても華やかできれいです。

飼育は簡単で、水質にもうるさくなく、温和な性格のため、混泳にも適しています。

【ラビリンス器官とは】

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ゴールデンハニードワーフグラミーはアナバスという種類の魚です。

このキノボリウオ亜目の魚にはエラブタの中に補助呼吸器官として上鰓(じょうさい)器官という器官を持ちます。

その上鰓(じょうさい)器官が複雑な構造をしていることから、ラビリンス器官と呼ばれています。

ラビリンス器官のおかげで口を水上に出して直接酸素を取り込むことができます。

アナバスやベタの仲間が生息している東南アジアの水域は水の流れが極端に遅く水温が高いため水中の酸素が非常に少く、こうした場所で生き抜くために、補助呼吸器官としてラビリンス器官が発達し、空気呼吸できるようになりました。

熱帯魚屋さんやホームセンターなどで、ベタが本当に小さな水槽や瓶などで売られているのを見たことがあると思いますが、ベタはこのラビリンス器官のおかげで空気呼吸ができる為です。

【学名】
Trichogaster chuna var.

【種目】
魚類 スズキ目 キノボリウオ亜目 ゴクラクギョ科 コリサ属

【分布】
パキスタン、インド、バングラデシュ
bangladesh

【サイズ】
5cm

【寿命】
3年

飼育条件

[温度]25度~28度

[水質] 弱酸性〜中性
【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ] アカムシ、人工餌

[注意点]
ゴールデンハニードワーフグラミーの原種ハニードワーフグラミーはもともと止水域と呼ばれる、ほとんど流れの止まった水草の生い茂った小川や湖などに生息しています。

ゴールデンハニードワーフグラミーも水槽内には水草を多く使用したレイアウトにして、あまり水流を作らないようにして、流木などで隠れる場所を作ってあげましょう。

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

ゴールデンハニードワーフグラミーの性格は温厚なので、他の熱帯魚との混泳は難しくありません。

複数匹での飼育で繁殖を楽しむこともできるでしょう。

ただし、繁殖期になるとオスは攻撃的になるため、水草や流木でメスの隠れる場所を作ってあげましょう。

ネオンテトラやラミーノーズテトラなどの小型の熱帯魚がオススメです。

繁殖

ゴールデンハニードワーフグラミーの仲間は、オスが『泡巣』と呼ばれる泡でできた産卵場所を作り、その中にメスが産卵をするという変わった繁殖方法をとります。

水槽の水面が泡だらけになるので、少しびっくりするかも知れませんが、ゴールデンハニードワーフグラミーの習性ですので焦る必要はありません。

そうなると、繁殖の準備が出来たということなのでペアリングすると繁殖行動へ移るでしょう。

ゴールデンハニードワーフグラミーの繁殖は比較的容易です。水草や流木などでメスの隠れる場所をようしましょう。

ゴールデンハニードワーフグラミーはオスが泡巣と呼ばれるメスが卵を産み付ける泡の塊を作ります。

アマゾンフロッグピットなどの浮き草を用意してあげると泡巣を作りやすいようですのでおすすめです。
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泡巣に産み付けられた卵は、2〜3日で孵化します。

しばらくの間は稚魚は泡巣にぶら下がっています。

ゴールデンハニードワーフグラミーの生まれたての稚魚はかなり小さいため、インフゾリアなどを与え、ある程度大きくなった時に孵化したブラインシュリンプを与えましょう。