ヘッケルディスカスの飼い方

4種ある原種のワイルドディスカスの一つで、一番最初に発見されたディスカスそれがこのヘッケルディスカスです。

ディスカスの正式な新種発表は1840年。

ヨハン・ヤコブ・ヘッケルという魚類学者によってされ、「ディスカス」という命名もこの学者によるもので「円盤」を意味しているようです。

現在では品種が多岐に渡っていますが、原種は 4つに分けられます。

グリーンディスカス、ブルーディスカス、ブラウンディスカス、そして発見者であるヨハン・ヤコブ・ヘッケルの名前がつけられたヘッケルディスカスです。

ディスカスは南米のアマゾンに生息するシクリッドの仲間で、バリエーション豊かな模様とヘッケルバンドと呼ばれる縦に入った鮮やかな黒いバンドが特徴です。

体色は、青味を帯びたものや赤味のあるものなど、バリエーションがあります。

こうした体色の違いを利用して、ヘッケルディスカスをもとに改良された品種も多く存在します。

ヘッケルディスカスは水質の変化に敏感で初心者には少し飼育が難しい熱帯魚かもしれません。

ヘッケルディスカスの性格は神経質で、慣れない環境では水槽の奥に隠れてしまって出てきません。

自然界でも群泳を基本としており、単独で泳ぎ回ることはほとんどありません。

それでもシクリッドの仲間ですので、水温が暖かくなる繁殖期になると縄張り争いのために、普段のおとなしさからは想像がつかないほど攻撃的になります。

小型の熱帯魚との混泳には気を使いましょう。

[ちなみにシクリッドとは]
「中央アメリカ〜南アメリカ」、「マダガスカルを含むアフリカから中東、南アジア」まで分布する、汽水魚を含む熱帯魚です。

約1,300種以上確認されていて、熱帯魚のなかでは獰猛な種として知られていますので他の熱帯魚との混泳は注意を必要とします。

また稚魚を口の中で育てるなど、繁殖形態が特徴的です。

【学名】
Symphysodon aequifasciata Pellegrin.

【種目】
魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 キクラソマ亜科 へロス族 シムフィソドン属

【分布】
アマゾン川

【サイズ】
約15cm

【寿命】
5〜10年

飼育条件

[温度] 26度~30度

[水質] 弱酸性
【水質について_詳しくはこちら】

[ 餌 ] 人工餌、ディスカスハンバーグ

[注意点]
水温の急変や水質の悪化などによるストレスで病気になってしまうことがあります。

治療方法として水温を少し上げて、市販の薬を投与してみてください。

【魚の病気についてはこちら】

【熱帯魚飼育の始め方についてはこちら→[アクア入門]】

混泳

口に入らない程度の小型魚との混泳は可能です。

水草や流木など隠れる場所があるとよいでしょう。

また、低層のコリドラスとの相性はよいですが同じ低層魚のプレコは混泳には不向きです。

繁殖

ヘッケルディスカスの原産地のアマゾン川はブラックウォーターです。

川底に堆積している枯葉からタンニンがしみ出して、流れている水は透明な黒〜茶色に着色され、酸性河川となっています。

そのためヘッケルディスカスは弱酸性(pH5.5)の水質を好みます。

また適正な水温は26~30度前後です。

このpH値はほかのディスカスに比べると低く、やや酸性よりの水質を好む傾向があるようです。

繁殖をさせる場合は、このpHをさらに低くすると成功しやすいといわれています。

ヘッケルディスカスは、ペアで子育てをする魚です。

生後1年ぐらいから成熟し産卵するようです。

産卵期に、メスは輸卵管があり、オスには輸精管がでるようになります。

ヘッケルディスカスは産卵筒やアマゾンソードなどの水草に100~200個程度の卵を産みつけていきます。

卵は、2〜3日で孵化し、5日ほどで稚魚は泳ぎ始めます。

ヘッケルディスカスは親魚の体表から「ディスカスミルク」と呼ばれる粘液を分泌し、稚魚に与えます。